ユーロ円、163.65円付近に下げ渋る リスク回避の円高のほか、ユーロ自体も売り強まる=NY為替
NY時間の終盤に入って、ユーロ円は下げ渋る動きを見せており、163.65円付近での推移となっている。ウクライナ軍が英国製の巡航ミサイル「ストーム・シャドー」をロシア領内の軍事目標に初めて発射したと伝わったことで、市場は地政学リスクへの警戒感を再び高めている。NY時間に入ってリスク回避の円高のほか、ユーロ自体も戻り売りが強まったことからユーロ円は一時163円台前半まで下落する場面が見られた。
本日はデギンドスECB副総裁の発言が伝わっていたが、追加利下げは明確だが、貿易を巡る緊張の高まりや世界的な紛争といった不確実さがあるため、利下げプロセスを急ぐべきではないとの見解を示していた。
副総裁は「ECBは今後数カ月または数四半期かけて引き締めを軽減させて行くだろうと見ている。ただ、極めて慎重になる必要がある」と述べた。また、「基調インフレが目標に向かって進むのであれば、金融政策の軌道は極めて明確だと言えよう」とも語っていた。
EUR/JPY 163.70 USD/JPY 155.34 EUR/USD 1.0538
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。