来年は地政学から円高との声も=NY為替
その後、ドル円は小動きに終始しており、155円ちょうど付近での一進一退が続いている。155-160円のゾーンに再び回帰する動きが出ているものの、手掛かり材料に乏しい中、慎重な雰囲気も見られている。ただ、先週末の急落は一過性のようで21日線の上をしっかりと維持しており、上向きのトレンドを継続している状況。
選挙の年も終わりに近づき、早くもアナリストからは2025年の推奨トレードが発表され始めている。しかし、来年からのトランプ政権の影響はまだ見極めきれないようで、大胆な予測を行うのは難しいようだ。
確かなことは、地政学が極めて重要になるということだとの指摘が出ている。先週のAPEC首脳会議で発表された声明に多くの道筋が表れているという。米大手証券からは、国際情勢の緊張を考え、金への投資を推奨しているが、安全資産として知られる円も、来年の取引対象として注目されているという。
実際、来年のドルは弱いと見ており、その対象通貨が円で、最も高いパフォーマンスが期待できるという。
USD/JPY 154.84 EUR/JPY 163.93
GBP/JPY 196.10 AUD/JPY 100.58
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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