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FX/為替「157円台回復を試すことになりそう」 外為どっとコム トゥデイ 2024年11月15日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年11月15日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(木)の為替相場
(1):豪就業者数、伸び鈍化
(2):ユーロ圏鉱工業生産、大幅な落ち込み
(3):米PPI伸びが加速
(4):FRB議長の発言で利下げを見送る観測が再浮上

▼14日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:157円台を試す動き/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(木)の為替相場

期間:14日(木)午前7時10分~15日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪就業者数、伸び鈍化

豪10月雇用統計は、新規雇用者数が前月比1.59万人増にとどまり、市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は4.1%と予想通りに前月から横ばいだった。一方、労働参加率は67.1%と過去最高だった前月の67.2%から低下した(市場予想67.2%)。

(2):ユーロ圏鉱工業生産、大幅な落ち込み

ユーロ圏9月鉱工業生産は前月比-2.0%と大幅な落ち込みとなり、市場予想(-1.4%)を下回った。同時に発表されたユーロ圏7-9月期域内総生産(GDP)・改定値は前期比+0.4%で速報値からの修正はなかった。

(3):米PPI伸びが加速

米10月生産者物価指数(PPI)は前年比+2.4%と市場予想(+2.3%)を上回り、前月(+1.9%)から伸びが加速。食品とエネルギーを除いたコアPPIも前年比+3.1%と、市場予想(+3.0%)および前月(+2.9%)を上回った。同時に発表された米新規失業保険申請件数は21.7万件と市場予想(22.0万件)以上に前週(22.1万件)から減少した。

(4):FRB議長の発言で利下げを見送る観測が再浮上

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」と述べ、「現在、我々が目にしている経済の強さにより、慎重な決定を行うことが可能になっている」と発言。これを受けてFRBが12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送るとの観測が改めて浮上した。

14日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:157円を試す動き

昨日のドル/円は約4カ月ぶりに156円台を回復。NY市場終盤には156.42円前後まで上値を伸ばした。米議会選挙で共和党が下院を制することが確実となり、これでホワイトハウス、上院、下院をすべて共和党が支配するトリプルレッドが実現。トランプ次期大統領が掲げる減税などの経済政策が進めやすくなるとの見方から米長期金利が上昇する中でドルを買う動きが優勢となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げを急ぐ理由はないとの見解を示したことで12月の利下げ見送りが意識されドル買いが加速した。トランプトレードとFRBの利下げ見送り観測を背景とするドル高の流れに沿って、本日のドル/円は7月以来の157円台回復を試すことになりそうだ。ただ、昨日は一時4.48%台へ上昇していた米10年債利回りが小幅ながらも低下に転じ4.43%台で取引を終えた。また、前日に史上最高値を更新したビットコインが昨日は反落しており、トランプトレードの勢いが鈍っている様子も見て取れる。本日は週末を控えた金曜日とあって、仮に157円台に乗せても達成感から持ち高調整のドル売り・円買いが入りやすいと考えられる。

注目の経済指標:米小売売上高

注目のイベント:FRB高官講演

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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