【これからの見通し】NY市場は休場、様子見姿勢の中で、円買い介入を意識
【これからの見通し】NY市場は休場、様子見姿勢の中で、円買い介入を意識
この後のロンドン市場では、NY市場が独立記念日の振り替え休暇となることから、基本的には様子見姿勢が強まりそうだ。米債利回りなど、ドル相場に対する手掛かりに欠ける状況となる。 その中で、昨日にみられた政府・日銀の為替介入に関する観測記事が円相場に引き続き影響しそうだ。
ドル円は前日に162円台から160円台後半へ下落した。財務省が不意打ち介入に踏み切る可能性との観測報道でロングが整理され、弱い米雇用統計(NFP +5.7万人)を受けたドル売りが加わると160.64円まで下押しされた経緯がある。本日も片山財務相が「方針は変わらない、必要に応じ適切に対応する」と従前からの介入姿勢を維持している。
ロンドン勢はまず、昨日から形成された「円高方向のバイアス」の強さを確認することとなろう。米債休場で金利が動かないため、為替は材料が軽い。ドル円は値動き主導の展開となることが想定され、161円台後半での上値の重さを試しそうだ。本日のNYカットで161.50に14億ドル規模の設定が観測されており、この水準が上値のメドとなりそうだ。
薄商いのなかで仮に介入が入れば、過去の事例をみると初動で1円から2.5円規模の急落が起き、160円割れから157-8円台まで一時下落する可能性をみておきたい。戻りの深さで当局の本気度を判断したいところだ。戻りが浅ければ継続的な介入姿勢、反発が大きければ単発介入とみて円売りが再開する可能性がある。月初かつ週末とあって具体的な介入規模を推計しにくい点が指摘され、本日は特に注意したほうが良さそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国などの非製造業(サービス業)PMI確報値(6月)、フランス鉱工業生産指数(5月)、トルコ消費者物価指数と生産者物価指数(6月)、ブラジル鉱工業生産指数(5月)などが予定されている。PMIは確報値であり、速報値ほどの市場インパクトは期待できないだろう。
発言イベント関連では、欧州序盤にラガルドECB総裁がエクス=アン=プロヴァンス経済会議に出席する。欧州午後にはベイリー英中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などが「財政政策と金融政策」の討論会に出席する。
総じてロンドン時間は、欧州指標に対するユーロの反応を確認しつつ、円相場では「介入リスク」「円高バイアスの強さ」「米債休場による流動性低下」を踏まえた神経質な展開となる。介入は24時間いつでも実施され得るため、週末に向けて気が抜けない時間帯となる。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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