介入警戒が高まりドル円は一時160円台に突入、ボラも上昇=ロンドン為替概況
介入警戒が高まりドル円は一時160円台に突入、ボラも上昇=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、政府・日銀による不意打ちでの実弾介入への警戒感が急激に高まり、円買い・ドル売りが主導する極めて神経質な乱高下となった。東京午後に「財務省は今後の円買い介入について、事前に市場へサインを送る手法を見直し、不意打ちでの介入に踏み切る可能性がある」との観測報道が伝わったことがきっかけ。今晩の米雇用統計や週末の米休場に伴う流動性枯渇のタイミングが重なることもあり、市場では投機筋による円売りポジションの巻き戻しが一気に強まった。ただし、現時点でレートチェックや実弾介入などの事実情報は確認されていない。
ドル円は161円台前半での取引。東京午後からロンドン朝方にかけて、介入警戒感とストップロスを巻き込む形で、162円台前半から一時160.91レベルまで急落し本日の安値を更新した。初動で161円手前まで下押しされた後には161円台後半へ急速に買い戻されるなど激しい展開がみられた。足元では161円台前半と上値重く推移。オプション市場でも緊張感が顕著で、1週間ボラティリティは東京午前の7.93%付近から8.96%へ急上昇し、市場は完全に介入臨戦態勢へ移行している。ドル円の大幅反落はドル全般への売り圧力へ波及し、ドル指数も10日移動平均線を明確に下抜けている。
ユーロドルは1.14付近での取引。ドル売りの流れに連れて小高く推移。本日安値の1.1375から1.1421レベルまで高値を更新し、その後も前日比プラス圏にとどまっている。一方、対円では円買いのトーンに大きく押される展開となり、ユーロ円は東京午前の高値185.09円から一時183.78レベルまで急落。その後はドル円のリバウンドに伴って184円台半ば付近まで買い戻されたものの、円買い介入への警戒感は強く上値の重い推移が続いている。
ポンドドルは1.33台前半での取引。ドル売りの波及で、東京朝方の1.3268からロンドン序盤には1.3363レベルまで上昇して本日高値を更新した。一方、ポンド円はドル円主導の強烈な円買いとともに下落、東京午前の高値216.07円からロンドン朝方には一時214.67レベルまで安値を広げた。こうした中、ユーロポンドは昨日に0.8600の節目を明確に割り込んだことで下降トレンドが強まっており、今日は0.8546付近まで下押しされた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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