【これからの見通し】米大統領選まで秒読みの段階、市場は待ちの姿勢に
【これからの見通し】米大統領選まで秒読みの段階、市場は待ちの姿勢に
きょうは、いよいよ米大統領選が行われる。ハリス氏かトランプ氏か、明日の日本時間朝方から開票状況の報道が始まり、午前から昼にかけて各州の勝敗が報じられてくる見込み。ただ、激戦州に関しては大勢の判明に数日間かかるとの見方もあり、流動的な状況となっている。
今週は両陣営の支持率がほぼ互角であることで、いわゆるトランプトレードのドル買いなどに調整が入って取引を開始した。ただ、足元ではいよいよ投票開始となって固唾をのんで結果を待つ状況になってきている。
東京市場では円売りが優勢だった。中国株が堅調に推移しており、日経平均も上昇。中国市場にとっては財新サービス業PMIが予想を上振れしたことや、トランプトレードの裏返しの面も指摘されている。ただ、ドル円の上昇は152円台後半では上値を抑えらえており、水準訂正には至らず。ユーロドルは1.08台後半、ポンドドルは1.29台半ばで横ばい推移となっている。捉えどころのない相場展開だ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス雇用統計(10月)、フランス鉱工業生産指数(9月)、フランス財政収支(9月)、英サービス業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(10月)、カナダ国際商品貿易(9月)、米貿易収支(9月)、米サービス業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(10月)、米ISM非製造業景気指数(10月)など。サービス業(非製造業)といった消費の強さを推し量る上で重要な指標が多くなっている。
発言イベント関連では、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、シュナーベルECB理事などECB当局者の講演が予定されている。カナダ中銀議事録(10月23日開催分)が公表される。米主要企業決算では、ヤム・ブランズ、デュポンなどが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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