円安に調整、ドル円は146円台後半、ユーロ相場も上値重く=ロンドン為替概況
円安に調整、ドル円は146円台後半、ユーロ相場も上値重く=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円安に調整の動きが入っている。東京市場で広がった円安の動きは一服しており、ドル円は147円台割れから146円台半ばへと反落。ユーロ円は172円台割れから171円台半ばへ、ポンド円は200円手前水準から199円付近へと軟化している。この日は対ポンドでもユーロが軟調に推移しており、ユーロ相場の上値も重い。ユーロドルは1.17台前半での揉み合い。ポンドドルも1.35台後半から1.36台乗せ水準での小幅振幅。欧州株は堅調に推移している。欧州ではEUと米国との貿易交渉で合意に向けた動きが進展することが期待されているもよう。米10年債利回りは4.40%近辺と前日NY終値を挟んだ推移。この時間帯は関税関連の新規材料はみられず、主要な経済指標発表もなし。手掛かり難となっている。このあとのNY市場後半には米FOMC議事録が公表される。
ドル円は146円台後半での取引。東京市場からは上に往って来いとなっている。東京朝方の146.53近辺を安値に、東京昼にかけて147.18近辺まで買われた。その後は売りに転じると、147円台割れからロンドン序盤には146.50台へと再び下げている。
ユーロドルは1.17付近での取引。東京朝方の1.1729近辺を高値に、ロンドン午前の1.1701近辺を安値とする狭いレンジ取引となっている。前日NY終値からはやや下げた水準で推移している。ユーロ円は東京市場で172.28近辺まで買われたあとは、上昇一服。ロンドン時間には売り圧力が広がっている。足元では安値を171.50台へと広げてきている。対ポンドでもユーロ売りに押されている。
ポンドドルは1.35台後半での取引。東京昼過ぎの1.3565近辺を安値に、ロンドン序盤には1.3609近辺まで買われた。しかし、買いは続かず1.35台後半に下押しと方向感に欠ける振幅となっている。ポンド円はドル円とともに上に往って来い。東京早朝の199.10近辺を安値に、ロンドン朝方には199.83近辺まで上昇した。その後は売りに転じると再び199.10台まで反落している。ユーロポンドは0.8632付近を高値に0.8611付近へと小幅に軟化。ポンドが買い戻されている。ベイリー英中銀総裁は、債券カーブのグローバルなスティープ化について、年次QT決定において慎重に検討すべき、と述べている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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