トランプの関税発言でドル全面高 米株高値受け安心して関税政策進める姿勢か

トランプの関税発言でドル全面高　米株高値受け安心して関税政策進める姿勢か

トランプ米大統領は、ほとんどの国に一律15%から20%の関税を課す、金曜日にEUとカナダに関税の手紙を送ると述べた。さらに、カナダには8月1日から35%の関税を課すと発表、フェンタニルの流入を阻止すれば関税を見直すかもとしている。

関税で米インフレ加速との見方からドルが対主要国通貨で上昇、世界的な貿易摩擦懸念でリスク回避の円買いも見られる。ドル円は146.60円台まで上昇している。カナダドルは急落、対ドルで0.6%安。カナダ円は107.10円付近から一時106.58円付近まで急落した。時間外で米株は急落、ダウは200ドル超安。

トランプ氏は関税発表のほか、インフレは下がった、米株は高値をつけたともコメントしており、関税政策を進めても米金融市場と国内インフレには影響ないと見ているようだ。いつもの「タコ取引」の可能性がある。トランプは米株が堅調な時に関税発言で市場を驚かせ、株価が急落すれば関税政策を緩和し投資家を安心させる。