【本日の見通し】ドル高円安意識も、大きな動きにはなりにくいか
【本日の見通し】ドル高円安意識も、大きな動きにはなりにくいか
昨日海外市場でドル円は一時146円79銭まで上値を伸ばした。トランプ関税への警戒感や、参議院選挙での与党の苦戦見通しなどが円売りにつながっているとみられる。次期FRB議長候補の一人であるウォラーFRB理事が7月利下げの可能性に改めて言及したことなどを受けて、高値から調整が入ったが、今週発表された6月会合の議事要旨で大方の意見として利下げに慎重な姿勢が見られたこともあり、ドル高円安の流れが継続しそう。
ただ、関税問題などが警戒される中で、このところの傾向として週末越しのポジション維持には少し慎重姿勢が見られる。今日に関しては動きが限定的なものに留まる可能性がある。145円台半ばから147円台のレンジを中心とした推移が見込まれる。
目立った米指標発表予定やFRB関係者の発言予定もなく、はっきりした動きが出にくい展開となりそう。
ユーロドルはドル高を受けて一時1.1663まで売りが出た。1.16台では買いが出る展開が続いていたが、戻りが鈍く、やや上値が重くなっている。ただ、安値からじりじり戻して1.17台を回復するなど、堅調地合いも継続。今日も1.16台トライの場面がありそうだが、大きな動きにはならないか。
ユーロ円はユーロドルの下げもあり、一時170円90銭台まで売りが出た。高値警戒感もあり、少し重くなる可能性がある。ただドル円が堅調な動きを見せると、下も限定的となりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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