オーストリア中銀総裁、現時点で追加利下げの理由はない
ECB理事のホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わり、金利が景気に刺激を与えている可能性があるとして、金融緩和を続ける必要はないとの考えを示した。
同総裁はインタビューで、「現時点で追加利下げの理由は見当たらない。次回の会合では確実に利下げはないし、年内も同様だ」と述べた。現在の金利水準は「少なくとも中立的で、景気刺激的な領域にある可能性も高い」と見ていると続けた。
また、「関税動向に強く左右されるが、ユーロが上昇するのであれば、それは速いペースよりも緩やかなペースのほうが間違いなく望ましい」とも述べた。
ECBは2024年6月から計8回に及ぶ利下げを実施。今月の理事会では金利据え置きが幅広く見込まれている。なお、ホルツマン総裁の任期は8月に終了となり、今回が理事として最後のECB理事会となる。

執筆者 : MINKABU PRESS
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