【海外市場の注目ポイント】ボウマン米FRB理事の発言など
日本時間12日午前2時10分にボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が講演する。前日に発表された9月の米消費者物価指数では、総合の前年比の伸びが前月から予想ほど鈍化せず、コアの前年比の伸びが前月から予想外の加速となった。ボウマン理事は、0.50%の利下げを決定した前月の米連邦公開市場(FOMC)の投票メンバーで唯一0.50%の利下げに反対し、0.25%の利下げを主張していた。4日に発表された9月の米雇用統計に続いて、9月の米消費者物価指数も予想より強い結果となったことを受け、ボウマン理事が11月の利下げ見送りに言及するようであれば、ドルが買われる可能性がある。
また、このあとの海外市場では、その他の米FRB関係者も発言する。日本時間11日午後10時45分にはグルーズビー米シカゴ地区連銀総裁が挨拶、同11日午後11時45分にはローガン米ダラス地区連銀総裁が討論会に参加することになっている。
経済指標としては、日本時間11日午後9時半に9月の米生産者物価指数、同11日午後11時には10月の米ミシガン大学消費者信頼感速報値の発表が予定されている。9月の米生産者物価指数は、総合の大方の予想が前年比1.6%上昇、コアの大方の予想が前年比2.6%上昇となっており、総合の前年比の伸びが前月の1.7%上昇から鈍化する一方、コアの前年比の伸びが前月の2.4%上昇から加速するとみられ、10月の米ミシガン大学消費者信頼感速報値は、大方の予想が71.0となっており、前月の70.1を上回り、3カ月続けて上昇すると見込まれている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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