ドルを避ける取引が支持されているとの指摘=NY為替
ドルの先行きを巡る不透明感から、ドルを避ける取引がますます支持されているとの指摘が出ている。スイスフラン対円の売りやNZドル/ポンドの買いなどFRBの金融政策や米大統領選がドルにどのような影響を及ぼそうとも利益が得られそうな取引の推奨がここ数週間に増えているという。
「ドルを避け、ドルを除いた通貨ペアのエクスポージャーを増やそうとする動きか投資家の間で見られている。米大統領選の結果があまりにも不透明なため、それを予測やポジションに組み込むのが難しくなっている」との声が出ている。
為替市場の取引全体でドルが絡む取引は88%を占めるが、利下げペースを巡るFRBの議論が活発化し、大統領選が接近する中で、確固とした方向性を見込むことはあまりにリスクが大きいという。政治的な不透明性を理由に年終盤までドルへの大型投資は控えるべきとの指摘も聞かれる。その代わり、ドルを含まない通貨ペアに市場は目を向けている。中央銀行の方向性が逆であることから、円に対するフランのショートを推奨。
成長を巡る不透明性や大統領選といった問題が明確になれば、ドルは大幅に下落する可能性があるとの予想も出ている。米大統領選の世論調査はハリス副大統領がトランプ前大統領をリードしているもののその差は僅かで、選挙がドルにどのような影響を及ぼすのか確信が持てないという。
USD/JPY 143.27 EUR/USD 1.1145 GBP/USD 1.3398
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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