ドル買い優勢 米小売売上高が予想上回る ただ、利下げ期待に変化はなしとの見方=NY為替序盤
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル買いが優勢となっており、ドル円も158円台後半まで買い戻されている。先ほど発表の6月の米小売売上高が予想を上回る内容だったことや輸入物価指数も予想を上回ったことから、為替市場はドル買いの反応が見られている。
しかし、市場はFRBの利下げ期待に変化はないと見ている模様。「全体的に消費支出の鈍化傾向は安定化している一方、輸入インフレが依然として関連要因であることが示唆されている。とはいえ、今回の発表には9月利下げ観測を覆すような材料はない」とのコメントも聞かれた。
ドル円も今週に入って買戻しが膨らんでいるが、先週の財務省による介入観測で、以前のような円売りは仕掛けにくくなっているほか、先週のインフレ指標を通過して、市場はFRBの利下げ期待を高めており、短期的にはドル自体の上値は限定的と見られている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は159.20円に観測されている。
16日(火)
159.20(8.8億ドル)
18日(木)
158.00(30.4億ドル)
USD/JPY 158.68 EUR/USD 1.0876 GBP/USD 1.2948
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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