急伸後に急落、イランと米国は沈静化を望むとの観測で=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=68.51(-5.33 -7.22%)
米国がイランの核開発施設を攻撃し、中東情勢の緊迫感が一段と強まったことから相場は一時急伸したが、イランの報復は限定的で、石油の供給障害が発生していないことから大きく売られた。イランはカタールにある中東最大の米軍基地であるアル・ウダイドにミサイル攻撃を実施したものの、迎撃され被害は発生していない。イランの米軍攻撃は小規模で、ホルムズ海峡封鎖などにより多大な影響を及ぼすことをイランは望んでいないとの観測が高まった。米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米大統領はイランの攻撃に対して報復するつもりはないという。
時間外取引で8月限は78.40ドルまで急伸し、中心限月として1月以来の高値を更新。ただ、買いは続かず上げを解消すると、通常取引開始後は急落。一時67.14ドルまで下げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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