フランスの政治的不透明感がユーロの上値を抑える可能性=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中で、ユーロドルはやや売り優勢の展開となっている。ただ、1.08ドル台は維持しており、買い戻しの流れは維持している。
フランスの選挙が終了し、右派政権の誕生が回避されたことから、市場には安心感が広がっている。しかし、フランスの政治的な不透明感がユーロの上値を抑える可能性があるとの指摘も聞かれる。選挙で議会が空転したため、フランスとドイツ債の利回り格差が再び拡大するリスクは依然として顕在化しており、ユーロが短期的に上昇する余地は限られているという。
フランスにとって最も市場に優しいシナリオは、テクノクラートの首相を含む連立政権だが、市場にあまり優しくない選択肢のスペクトルがかなり広く入り組んでおり、いまのところマクロン大統領にとって交渉は簡単なものではなさそうだという。
EUR/USD 1.0814 EUR/JPY 174.50 EUR/GBP 0.8459
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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