アジア株 香港株は2年7カ月ぶり高値、中国発改委があす政策パッケージについて記者会見
アジア株 香港株は2年7カ月ぶり高値、中国発改委があす政策パッケージについて記者会見
東京時間10:57現在
香港ハンセン指数 22971.10(+234.23 +1.03%)
中国上海総合指数 3336.50(休場)
台湾加権指数 22676.22(+373.51 +1.67%)
韓国総合株価指数 2587.09(+17.38 +0.68%)
豪ASX200指数 8190.70(+40.70 +0.50%)
アジア株は総じて上昇。前週末の米株高が好感されているほか、中国景気回復期待の買いが続いている。
米国9月の雇用統計が予想外の強い内容となったことで、米景気先行きに対する懸念が後退。急激な景気悪化を引き起こすことなくインフレが沈静化する「ソフトランディング」期待が広がっている。
中国国家発展改革委員会(発改委)は現地時間8日10時に記者会見を開き、段階的な経済政策パッケージの実施について説明すると発表。中国市場はきょうまで休場、あす取引を再開する。連休明け早々に中国当局がさらなる支援策を打ち出す可能性があり、中国経済に対する楽観的な見方を強めるだろう。
香港移民局は国慶節連休中に中国本土から98万人以上の観光客が訪れ、前年比で35%増加したと発表した。10月1日の1日だけで22万人以上が香港に到着、これは昨年の同日の17万人を大きく上回った。
米ゴールドマンサックスは政府の「断固たる支援策」を受け、中国株を「オーバーウェイト」に引き上げた、さらなる株価上昇を予想している。MSCI中国指数を84に、中国CSI300指数を4600にそれぞれ目標を引き上げた。自動車、金属・鉱業、保険、インターネットが最も恩恵を受ける銘柄にあげ、保険株を「オーバーウェイト」に引き上げた。HSBCも先週、中国株を「オーバーウェイト」に引き上げている。
ただ、一方で中国株式市場でほとんどの銘柄がすでに過大評価されている水準に達しており、バブル懸念が高まっている。JPモルガンや野村、インベスコなど一部金融機関は、投資家はファンダメンタルズに回帰すべき、経済データが底打ちするのを確認すべきだとして、冷静になるよう呼びかけている。
香港株は一時、2022年2月下旬以来およそ2年7カ月ぶり高値をつけた。一時2%超上昇したが、高値をつけたあとは調整売りに押され一時マイナス圏に転じるなど、やや不安定な動きとなっている。
カジノ運営会社のギャラクシーエンターテインメントとサンズチャイナが大幅高。李寧や安踏体育用品、Haidilao International Holdi、周大福珠宝集団など、アパレルやレストラン、小売関連なども総じて上昇。取引活発化を受け、香港取引所は3.4%高。
執筆者 : MINKABU PRESS
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