円買い・ドル買い優勢、先週末の動きに調整入る=ロンドン為替概況
円買い・ドル買い優勢、先週末の動きに調整入る=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円買い・ドル買いが優勢になっている。先週末のNY市場では米PCEデフレータがインフレ鈍化を示したとして米株が買われ、為替市場ではリスク選好の動きがみられた。週明けのロンドン市場でも欧州株が総じて堅調に推移しているが、為替市場ではドル円やクロス円が反落、ドルストレートでもドル買いの動きとなっている。ユーロ圏と英国の5月製造業PMI確報値はいずれも0.1ポイントの小幅な下方改定となったが、それに対する反応は限定的だった。ドル円は157円台半ばが重くなると156.60台へと軟化。ユーロ円は170.90付近を高値に169.80台へ、ポンド円は200.65付近を高値に199.20付近へと下押しされている。ユーロドルは1.0860付近から1.0830付近へ、ポンドドルは1.2750付近から1.27台割れまで軟化している。米10年債利回りは4.49%台から4.46%台へと低下。主要な金融当局者からの発言報道はみられず、調整主導の値動きとなっている。
ドル円は156円台後半での取引。東京市場で157円ちょうど付近まで一時軟化したあと、東京昼過ぎには157.47近辺まで買われた。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに売りが優勢に転じている。足元では156.60台へと下押しされている。米10年債利回りは4.49%台から4.46%台へと低下している。先週末の米株高を受けて欧州株は堅調に推移しているが、為替市場では調整主導の展開になっている。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京午前に1.0859近辺の高値をつけたあとは、上値重く推移している。足元では1.0828近辺に安値を広げている。ユーロ円は東京午後の170.89近辺を高値に、その後は売りに押されている。足元では安値を169.80台へと広げている。対ポンドではユーロ買い先行も、続かず。5月ユーロ圏製造業PMI確報値は47.3と速報値47.4から小幅に下方改定された。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京午前の1.2756近辺を高値にロンドン序盤には1.2694近辺まで下落。その後は1.27台に戻している。ポンド円は東京午後の200.65近辺を高値に、その後は売り一色。足元では安値を199.20付近へと広げている。ユーロポンドは0.8510台から0.8530台へと上昇したとは、買い一服。5月英製造業PMI確報値は51.2と速報値51.3から小幅に下方改定された。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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