ドル円は１５５円台半ば 明日は日銀決定会合の前に東京都区部のＣＰＩ＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の昼に入ってドル円は１５５円台半ばでの推移が続いている。この日の米ＧＤＰ発表後に１５５円台後半に上昇する場面が見られたものの、それ以上の上値追いもなく、１５５円台半ばに留まっている。明日の日銀決定会合や米ＰＣＥデフレータの結果待ちの雰囲気も強い。

　明日の日銀決定会合では、日銀が国債購入の規模縮小措置を検討するとの報道が流れたものの、円高の反応は見られず、反応は限定的となっている。

　明日は日銀決定会合の結果公表の前に、東京時間の朝に４月調査の東京都区部の消費者物価指数（ＣＰＩ）が発表される。エコノミストからは、結果次第では単発的な反応を引き起こすリスクがあるとの指摘も出ているようだ。

　４月から施行された東京都の高校授業料実質無償化という特殊要因で指数が大幅に下落するリスクがあるという。影響がどのように反映されるのかが見えにくく、予測も立てづらい中、サプライズが起こる可能性を残している。

　ただ、東京だけの一過性の要因で急低下しても、日銀の政策に大きく影響することはないだろうが、緩和状態が当面継続されるという見方が強まり、円高方向に圧力が強まる可能性はあるという。

＊東京都区部の消費者物価指数（4月）26日8:30
予想　2.5%　前回　2.6%（前年比)
予想　2.2%　前回　2.4%（生鮮除くコア・前年比)
予想　2.7%　前回　2.9%（生鮮・エネルギー除くコアコア・前年比)

USD/JPY　155.54　EUR/JPY　166.85
GBP/JPY　194.54　AUD/JPY　101.22

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美