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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:212円台半ばの岩盤支持線を死守し猛烈なV字回復、214円台後半を経て足元で215円大台を一時奪還

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【通貨別まとめと見通し】ポンド円:212円台半ばの岩盤支持線を死守し猛烈なV字回復、214円台後半を経て足元で215円大台を一時奪還

先週から今週(6月22日〜6月29日)のまとめ
前々週に一時215.56円付近まで上値を伸ばしたものの、FOMCを機に過熱したポジションの巻き戻しが急加速したポンド円。22日からの週は、前週に激しい下落を見せた流れを引き継ぎ、「212.40 - 212.60円の最重要岩盤支持帯」を維持できるかどうかの極めて神経質な防衛戦からスタートした。

週前半には度重なる下値テストが行われ、22日早朝に一時212.477円、24日深夜にも212.546円まで深く押し込まれる緊迫した局面を迎えた。しかし、この水準では日英の圧倒的な実質金利差を背景とした実需の押し目買いが強烈に流入。週末にかけてショート勢の踏み上げ(買い戻し)を巻き込みながら一気に値を戻すと、週明け29日(月)には214.504円まで急伸。さらに足元30日(火)には一時215.041円まで上値を拡張するなど、劇的なV字回復によって再び215円台の主導権を奪還する強気セッションへと回帰している。

詳細な値動きの振り返り
■ 週明けの乱高下と214円台への急反発(6月22日)
週明け22日(月)の早朝、オセアニア時間にかけて一時212.477円まで売り込まれ、前週19日の最安値(212.456円)に肉薄する緊迫したスタートとなった。しかし、ここが絶好の買い場となって流れが急一変。欧州・NY時間にかけて猛烈なショートカバーが入り、一時214.678円まで2円以上も急反発した。引けにかけては213.958円まで押し戻されたものの、下値の強固さを市場に強く印象付けた。

■ 戻り売りの再燃と212円台半ばの「二番底」テスト(6月23日〜24日)
23日(火)から24日(水)にかけては、一転して戻り売りの重さが意識される展開へ。23日終値で213.252円まで水準を切り下げると、24日(水)のNY時間(23:00台)には一時212.546円まで急押し。22日の安値と並ぶ形で事実上の「ダブルボトム(あるいは前週からのトリプルボトム)」を形成し、岩盤支持線の耐久力が極限まで試される防衛戦となった。

■ 底堅さの証明とV字回復から215円台攻防の足元(6月25日〜30日現在)
この二番底テストを完全に耐え抜くと、25日(木)以降は確実に下値を切り上げる歩調へ。26日(金)には一時213.819円まで反発し、週末のクローズは213.456円。週明け29日(月)は東京時間の213.406円を安値に終日じり高となり、NY時間には214.504円まで上値を拡張した。本日30日(火)に入ると、東京時間(9:00台)に一時215.041円まで急騰し、前々週の高値圏へ急接近。午前11:00現在、214.651円近辺で揉み合いながら、215円大台定着への足固めを進めている。

ファンダメンタルズ分析
英国・米国側(BOEのタカ派据え置き期待と需給の反転):
FOMC通過による市場全体の過度なポジション調整(ポンド売り・円買い)の圧力は、212円台半ばへの突っ込みを機に完全に一巡した。BOE(英中銀)の追加利下げに対する慎重姿勢(タカ派据え置き観測)が根底にある中、米ドル高が一服した局面でポンド独自の底堅さが改めて意識され、対円での買い直しを大きく牽引する形となった。

日本側(介入警戒の目先後退と押し目買い需要):
高値圏から212円台まで最大3円以上の十分な値幅調整をこなしたことで、本邦当局による実質的な為替介入へのリアルな恐怖心が目先で大きく後退した。これがショート勢の手仕舞いや、日英の圧倒的な実質金利差を背景としたロング勢の「絶好の押し目買い」を呼び込む呼び水となった。構造的な円売り地合いに変化がないため、値幅を調整したポイントでは非常に旺盛な実需の買い支えが確認されている。

テクニカル分析
トレンド:
前週の急落によって形成された短期的な下降バイアスを完全に打ち破り、主戦場を再び上位レンジへと引き戻した。212.45 - 212.55円のエリアで極めて強固な「ダブルボトム(二番底)」を完成させており、29日から30日の急伸によってそのネックライン(214.67円付近)を上抜ける動きを見せている。足元で30日高値(215.041円)や22日高値(214.678円)の抵抗帯を完全に消化して定着できれば、調整局面は完全に終了し、再び年初来高値(215.561円)の更新を視野に入れた強気トレンドへと回帰する公算が大きい。

レジスタンス1: 214.65 - 214.80(22日の戻り高値214.678円付近であり、足元で攻防が続いている直近の心理的节目)
レジスタンス2: 215.00 - 215.05(心理的大台であり、30日午前に記録した直近高値215.041円。ここをクリアに上抜けると上値が一段と軽くなる)
レジスタンス3: 215.35 - 215.50(かつての高値揉み合いゾーン。ロールリバーサルにより抵抗帯として機能)
レジスタンス4: 215.56(6月中旬に記録した直近の年初来高値。最大の難所)

サポート1: 213.90 - 214.00(22日の揉み合い終盤ゾーンであり、29日終値付近。目先の心理的節目支持線)
サポート2: 213.40 - 213.50(26日、27日、29日といずれも下げ止まりの起点となった、足元における事実上の反転支持帯)
サポート3: 212.45 - 212.55(19日、22日、24日にいずれも死守した、最重要岩盤支持線。ここを完全に割り込むと長期上昇トレンド自体が崩壊するリスク)

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、劇的なV字回復によって到達した214円台後半の地盤を固め、30日に一時タッチした「215.00円の大台」へと完全に定着して年初来高値への道を再開できるか、あるいは戻り売りに押されて213円台への揉み合いへと押し戻されるかである。

【メインシナリオ】214円台後半での足固めと215円台定着への上値追い展開

214.30 - 214.40円付近の支持帯が機能し、底堅い推移を維持する展開。圧倒的な日英金利差を背景に、足元の揉み合いを経てショートカバーが継続。30日高値である215.041円を上抜けて215円台の大台に定着し、中旬の年初来高値(215.561円)方向へと再びジリジリと水準を切り上げるパワー蓄積の展開を想定。

想定レンジ: 214.00 - 215.50

根拠: 212.50円付近での確固たるダブルボトム形成、214円台回復に伴う短期テクニカルの劇的改善、および日英の実質金利差の継続。

【対抗シナリオ】215円手前での戻り売り再失速と213円台への調整逆戻り

215.00円大台付近での戻り売り圧力に屈し、再び上値の重さが嫌気される展開。その場合、利益確定売りが加速して214.00円を割り込み、足元の支持帯である213.40円ゾーンを再度テストすることになる。ここをも下抜けた場合は、再び212円台半ばの岩盤支持線へと深い調整幅を再拡張する可能性が高まる。

想定レンジ: 213.20 - 215.00

根拠: 215.00円大台の心理的抵抗、急反発に対する短期的な利食い売り、および上値追いに対する本邦当局の介入警戒感の再燻り。

総評
6月22日から29日にかけてのポンド円は、一時212.477円まで深く押し込まれ、前週からの調整圧力を引きずったものの、結果として212円台半ばの「最重要岩盤支持線」を死守し、214円台後半へと力強くV字回復を果たす極めて底堅い一週間となった。最大の引き金となったのは、過度なポジション調整の一巡と、実質金利差を背景とした旺盛な押し目買いである。

足元は再び215円大台を一時突破する局面を迎えており、調整ムードは大きく後退している。今週は、このV字反転の勢いを維持して215円台に定着できるかどうかの極めて重要な局面であり、ここを耐えきれば再び年初来高値更新へのエネルギー充填となるが、失速した場合はレンジ揉み合いの長期化を覚悟する大きな分岐点に立っていると言える。

今週の主な予定と結果
英国
06/29 17:30 消費者信用残高 (5月) 結果 17.0億ポンド 前回 19.0億ポンド
06/29 17:30 マネーサプライM4 (5月) 結果 0.1% 前回 0.2% (前月比)
06/29 17:30 マネーサプライM4 (5月) 結果 4.3% 前回 4.5% (前年比)
06/30 15:00 実質GDP(確報値) (2026年 第1四半期) 予想 0.6% 前回 0.6% (前期比)
06/30 15:00 実質GDP(確報値) (2026年 第1四半期) 予想 1.1% 前回 1.1% (前年比)
06/30 15:00 経常収支 (2026年 第1四半期) 前回 -184.0億ポンド
07/01 15:00 ネーションワイド住宅価格指数 (6月) 前回 -0.6% (前月比)
07/01 15:00 ネーションワイド住宅価格指数 (6月) 前回 1.7% (前年比)
07/01 17:30 製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値) (6月) 予想 53.1 前回 53.1
07/03 17:30 サービス業PMI(購買担当者景気指数・確報値) (6月) 予想 48.7 前回 48.7

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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