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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:9.15円エリアの最重要岩盤を死守し鮮やかにV字反転、調整一巡から9.28円台へ上値を拡張

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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:9.15円エリアの最重要岩盤を死守し鮮やかにV字反転、調整一巡から9.28円台へ上値を拡張

先週から今週(6月22日〜6月29日)のまとめ
前々週にかけて堅調に推移していたものの、FOMCを機に過熱した世界的なポジションの巻き戻し(円買い戻し)の波に巻き込まれたメキシコペソ円。22日からの週は、9.34円台の高値圏から一転して激しい調整売りをこなす「9.15円の最重要岩盤支持帯」を維持できるかどうかの極めて神経質な防衛戦からスタートした。

週前半から半ばにかけて売り圧力が強まり、24日夜(21:00台)には一時9.1503円まで深く押し込まれる緊迫した局面を迎えた。しかし、この水準では日墨の圧倒的な実質金利差(スワップ需要)を背景とした実需の押し目買いが強烈に流入。週末にかけてショート勢の踏み上げ(買い戻し)を巻き込みながら9.23円台まで値を戻すと、週明け29日(月)には一時9.21円台への押しを挟みつつも底堅く推移。さらに足元30日(火)には一時9.284円まで急伸するなど、劇的なV字回復によって再び強気セッションへの完全回帰を模索する地合いとなっている。

詳細な値動きの振り返り
■ 週初の高値揉み合いから急下落への転換(6月22日〜23日)
週明け22日(月)のNY時間にかけて、一時9.3415円まで上値を伸ばし、堅調なスタートを切った。しかし、ここをピークにポジションの巻き戻しが急加速。23日(火)に入ると東京時間からじりじりと値を下げ、欧州・NY時間には下げ足を速めて23日終値(23:00台)で9.2167円まで急押し。一転して下値を探る神経質な展開へとはまり込んだ。

■ 売り加速と9.15円台の「大底」テスト(6月24日)
24日(水)は、前日からの下降バイアスを引き継ぐ形となり、揉み合いを経て欧州時間(21:00台)に一時9.1503円まで深く突っ込んだ。過去の推移からも意識されるこの9.15円ラインの耐久力が極限まで試される防衛戦となったが、突っ込み警戒感もあってここが事実上の「大底」となり、NY時間にかけては9.19円台まで急速に買い戻された。

■ 底堅さの証明とV字回復から9.28円攻防の足元(6月25日〜30日現在)
25日(木)以降は確実に下値を切り上げる歩調へとシフト。26日(金)のNY時間(23:00台)には一時9.2701円まで急反発を見せ、週末のクローズは9.2355円となった。週明け29日(月)は早朝(6:00台)に一時9.2128円まで押される場面があったものの、東京時間以降はじり高の歩調を取り戻し、終日底堅く推移。本日30日(火)に入ると、東京時間(9:00台)に一時9.284円まで急騰し、先週の急落前の水準をほぼ奪還。午前11:00現在、9.268円近辺で揉み合いながら、さらなる上値追いの足固めを進めている。

ファンダメンタルズ分析
メキシコ側(高金利据え置き期待と需給の反転):
FOMC通過に伴う市場全体の過度なポジション調整(ペソ売り・円買い)の圧力は、9.15円台への突っ込みを機に完全に一巡した。メキシコ銀行(中銀)による利下げ慎重姿勢(高金利の長期化観測)が根底にあるため、実質金利差を狙ったスワップ目的の実需買いやロング勢の「絶好の押し目買い」が、値幅調整を完了したポイントで非常に旺盛に流入した。

日本側(介入警戒の目先後退と円売り地合いの継続):
高値圏(9.34円台)から9.15円台まで十分な値幅調整をこなしたことで、本邦当局による実質的な為替介入へのリアルな恐怖心が目先で大きく後退した。構造的な円売り地合いに変化がないため、調整が一巡したところでは実需の買い支えが確認され、V字反転を力強くサポートした。

テクニカル分析
トレンド:
週前半の急落によって形成された短期的な下降バイアスを完全に打ち破り、主戦場を再び上位レンジへと引き戻した。9.1503円で明確な底打ち(シングルボトム、あるいは週足ベースでの強力なサポート)を確認し、29日から30日の急伸によって足元で30日高値(9.284円)まで上値を拡張している。この9.28円付近や26日高値(9.2701円)の抵抗帯を完全に消化して定着できれば、調整局面は完全に終了し、再び直近高値(9.3415円)の更新を視野に入れた強気トレンドへと回帰する公算が大きい。

レジスタンス1: 9.27 - 9.28(26日の戻り高値9.2701円や、30日午前に記録した直近高値9.284円を含むエリア。直近の心理的節目であり、ここをクリアに上抜けると上値が一段と軽くなる)
レジスタンス2: 9.30 - 9.31(心理的大台であり、22日〜23日にかけて揉み合ったゾーン。ロールリバーサルにより一時的な抵抗帯として機能)
レジスタンス3: 9.34 - 9.35(22日に記録した直近の最高値9.3415円。最大の難所)

サポート1: 9.24 - 9.25(29日終盤の揉み合いゾーンであり、目先の心理的節目支持線)
サポート2: 9.20 - 9.21(25日や26日に下げ止まりの起点となり、29日早朝にも死守した、足元における事実上の反転支持帯)
サポート3: 9.15 - 9.16(24日に死守した最重要岩盤支持線。ここを完全に割り込むと長期上昇トレンド自体が崩壊するリスク)

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、見事なV字回復によって到達した9.26〜9.27円台の地盤を固め、30日に一時タッチした「9.28円超え」から9.30円の大台へと完全に定着して直近高値への道を再開できるか、あるいは戻り売りに押されて9.20円台前半への揉み合いへと押し戻されるかである。

【メインシナリオ】9.25円超での足固めと9.30円台定着への上値追い展開

想定レンジ: 9.23 - 9.32

根拠: 9.15円付近での確固たる底打ち、9.28円台回復に伴う短期テクニカルの劇的改善、および日墨の圧倒的な実質金利差(スワップ需要)の継続。

【対抗シナリオ】9.28円手前での戻り売り再失速と9.20円台への調整逆戻り

想定レンジ: 9.15 - 9.28

根拠: 9.28〜9.30円エリアの心理的抵抗、急反発に対する短期的な利食い売り、および上値追いに対する本邦当局の介入警戒感の再燻り。

総評
6月22日から29日にかけてのメキシコペソ円は、一時9.1503円まで深く押し込まれ、市場全体のポジション調整圧力を強く受けたものの、結果として9.15円エリアの「最重要岩盤支持線」を死守し、足元で9.28円台へと力強くV字回復を果たす極めて底堅い一週間となった。最大の引き金となったのは、過度なポジション調整の一巡と、圧倒的な金利差を背景とした実需の押し目買いである。

足元は再び9.30円大台を視野に入れる局面を迎えており、調整ムードは大きく後退している。今週は、このV字反転の勢いを維持して9.30円台に定着できるかどうかの極めて重要な局面であり、ここを耐えきれば再び直近高値更新へのエネルギー充填となるが、失速した場合はレンジ揉み合いの長期化を覚悟する大きな分岐点に立っていると言える。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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