年内2回の利下げ予想をさらに強める 来週の米CPI次第ではカシュカリ発言に現実味
きょうの米雇用統計が予想以上に強かったことを受けて、市場はFRBの利下げ期待をさらに後退させている。6月の利下げ期待の確率は60%を割り込んいるほか、年内の利下げ期待は0.67%で織り込んでおり、これは年内3回(計0.75%ポイント)の利下げを後退させ、2回(計0.50%ポイント)との見方により傾いたことを意味している。
前日にカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が、インフレに進展がないようであれば、年内は利下げが必要ないとの認識を示していた。現在は2回以上の利下げを見込んではいるものの、来週の消費者物価指数(CPI)が予想以上に高く、インフレの低下傾向を示さないようであれば、カシュカリ総裁の発言に現実味が帯びてくるのかもしれない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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