英雇用統計は落ち着き示す 英中銀はスタンス維持との見方=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドドルは1.27ドル台に下落し、一時1.2750ドル付近に下落する場面も見られた。米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いの反応が見られているほか、この日の英雇用統計が予想を下回ったこともポンドドルの戻り売りを誘っている。
ただ、英雇用統計は雇用の落ち着きを示したが、英中銀が来週の金融政策委員会(MPC)でスタンスを大きく変更するほどではないとの見方も多い。賃金の勢いが弱まったことを示唆し、雇用者数の減少と失業率上昇も予想以上だった。
データの信頼性(特に失業率)に若干の問題はあるものの、英中銀は賃金の伸びが鈍化していることに自信を持つという。ただし、4月に最低賃金が10%近く引き上げられれば、賃金は勢いを取り戻すかもしれないとの声も出ている。
*英雇用統計(11-1月)16:00
・ILO失業率
結果 3.9%
予想 3.8% 前回 3.8%
・週平均賃金
結果 5.6%
予想 5.7% 前回 5.8%(前年比)
結果 6.1%
予想 6.2% 前回 6.2%(除賞与・前年比)
・雇用者数増減
結果 2.1万人減
予想 0.5万人増 前回 7.2万人増
GBP/USD 1.2789 GBP/JPY 188.95 EUR/GBP 0.8537
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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