ドル円、一時149.30円付近に下落 パウエル証言待ち=NY為替序盤
きょうのドル円は売りが優勢となっており、一時149.30円付近に下落する場面が見られた。NY時間に入ってドル売りが優勢となっており、米国債利回りも下げている。
市場はこのあとのパウエルFRB議長の議会証言を待っている。議長は「利下げ期待は否定しないものの早期利下げ開始には慎重で、忍耐強く臨む」というメッセージを強調するものと予想されている。
市場はすでに早期利下げ期待を後退させており、短期金融市場では6月までの利下げの確率を85%程度、7月までであれば完全織り込みという状況になっている。年内は0.25%ポイントずつであれば、計3回の利下げを織り込んでいる状況。
12月FOMCでFOMC委員が示した金利見通し(ドット・プロット)に沿った動きでもあり、議長の証言も市場の織り込みに沿った内容になるのではと考えられているようだ。
なお、先ほど事前原稿の一部が伝わり、「年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性。利下げにはインフレに関するさらなる確信が必要」と伝わっている。また、先ほど2月のADP雇用統計が発表になっていたが、14万人増と予想を下回っていた。ただ、前回からは増加幅が拡大していた。反応は限定的。
日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は149.80円に観測されている。
6日(水)
149.80 (9.1億ドル)
USD/JPY 149.37
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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