【これからの見通し】欧、英、米のPMIなどにらむ、週末を前にした調整も警戒
【これからの見通し】欧、英、米のPMIなどにらむ、週末を前にした調整も警戒
ドル円は週末を前にした調整の動きから午後に入ってやや上値が重くなっている。週末を前にしたポジション調整の動きなどがこの後も上値を抑える可能性がある。東京市場が3連休となることもあって、調整の動きがやや出やすくなっている。ただ、金曜日の海外市場では介入が出にくいのではとの思惑が広がるようだと反発の可能性がある。今朝片山財務相は「為替介入は選択肢として考えられる、介入は対応策の一つとして含まれる」「過度な為替変動生じた場合適切な措置講じる、日米財務相共同声明に沿って適切に対応」とこれまでよりも厳しい円安牽制を見せ、一時円買いを誘った。しかし、すぐに反発するなど、口先介入では影響は限定的となっている。介入警戒感がやや低下すると、上値トライがやりやすくなる。156円台後半から157円台半ばを中心下推移を見込むが、上値トライのリスクは意識する必要。
ユーロ円などクロス円もドル円同様に調整の動きがやや優勢となっている。ユーロ円は昨日182円台を一時付けたが、その後少し下げた後、東京市場では181円台半ばを挟んでの推移。昼過ぎの181円30銭割れまでの下げの後は181円50銭前後が重くなっている.ドル円同様に調整が入りやすい地合いであり、もう少しの調整が期待される。ポンド円は昨日の206円86銭から206円ばさみに落として東京市場を迎えた後、午後には206円ちょうど前後が重くなってきており、206円50銭前後へのトライが見込まれる。
ユーロドルは1.15台推移が継続か。上下ともにやや動きにくい。東京市場は1.15台前半推移であったが、もう少しの反発はありそう。ポンドドルは1.31台トライが期待されるが、来週の英予算案発表を前に警戒感もあり、上値トライは限定的なものとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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