ドル円、150円台での推移 海外市場に入って買い戻される=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円は150円台での推移が続いている。東京時間に一旦戻り売りに押されたものの、海外市場に入って買い戻されている。一時150.40円付近まで下落後、150.75円付近まで買い戻される場面も見られた。
前日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まり、ドル円は150円を突破した。ショート勢の巻き戻しや、テクニカル勢の追随買いなどを巻き込み、一時150円台後半まで上昇している。
米CPIは、FRBの早期利下げ期待を正当化する内容ではなかったことから、市場は利下げ期待の修正を迫られた。短期金融市場では3月利下げの可能性がほぼ無くなったほか、5月の可能性も35%以下に大きく後退。6月までなら78%程度、完全織り込みは7月以降にずれ込んでいる。
節目の150円を突破してきたことで、財務省の介入警戒感も気になるところ。実際に鈴木財務相や神田財務官が本日、いつも通りの発言を行っていた。しかし、市場では実弾介入にはまだ距離があるとの見方が多い。155円付近までは心配しなくても良さそうだとの見方も出ている。
市場の状況が秩序を欠いているようには見えず、財務省が介入を実施した2022年当時と比べれば、ボラティリティはまだ低いという。また、円独歩安の雰囲気でもない。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は150円に観測。
14日(水)
150.00 (22.0億ドル)
16日(金)
150.00 (13.7億ドル)
149.00 (13.3億ドル)
USD/JPY 150.67
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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