ドル相場は方向性見えず、ドル円小高くも欧州通貨買いが交錯=ロンドン為替概況
ドル相場は方向性見えず、ドル円小高くも欧州通貨買いが交錯=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル相場が混とんとしている。英住宅価格の上昇をきっかけにポンドドルが1.26台前半で買われ、ユーロドルも1.07台後半で連れ高に。ドル売り圧力が先行した。しかし、米債利回りが前日終値水準を上回る動きとともにドル円が148.10台へと高値を伸ばす動きがみられ、豪ドル/ドルは前日終値を下回っている。通貨ごとにドル相場の強弱感が交錯。全般的にもそれほど値幅は大きくない。前日の米株高の反動で、時間外の米株先物はやや上値が重い。ブリーデン英中銀副総裁は、最新のデータ、インフレに関する一層の自信を与えるもの、としながらも、金利をどの程度据え置く必要があるのかを考えている、と述べており、早期利下げの可能性は否定している。英FT指数など欧州株も売りに押されている。
ドル円は148円台前半での取引。東京昼前につけた147.71近辺を安値に、前日終値147.94を挟んだ取引となっている。ロンドン午前にば米10年債利回りが4.12%付近へと上昇する動きとともに、高値を148.16近辺まで伸ばしている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。東京朝方の1.0752近辺を安値に、ロンドン時間にはポンドドルにつれ高となって高値を1.0773近辺に更新した。レンジは20ポイント程度にとどまっている。ユーロ円は堅調。東京朝方の158.92近辺を安値に、その後はじり高の動きが続いており、足元では高値を159.50付近に広げてきている。対ポンドではユーロ売りが優勢。
ポンドドルは1.26台前半での取引。日本時間午後4時に発表された英ハリファックス住宅価格が予想を上回る伸びを示したことで、買いが優勢となり、高値を1.2640近くまで伸ばした。ポンド円は東京朝方の186.20付近を安値に終日堅調に推移。足元では高値を187.10付近へと伸ばしている。ユーロポンドではポンド買いが優勢。0.8540付近から0.8520付近へと軟化している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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