アジア株 香港株急落、全銘柄下落 中国新築住宅価格15年以来の大幅下落 GDPは予想に届かず
アジア株 香港株急落、全銘柄下落 中国新築住宅価格15年以来の大幅下落 GDPは予想に届かず
東京時間11:21現在
香港ハンセン指数 15418.47(-447.45 -2.82%)
中国上海総合指数 2868.05(-25.84 -0.90%)
台湾加権指数 17285.11(-61.76 -0.36%)
韓国総合株価指数 2452.33(-45.26 -1.81%)
豪ASX200指数 7398.30(-16.49 -0.22%)
アジア株は総じて下落、米株安を受け売り優勢で始まった。欧米中銀当局者の利下げ観測牽制発言を受け、欧米早期利下げ観測が後退している。ウォラーFRB理事は「過去ほど迅速に行動したり、利下げをしたりする理由はない」とコメントした。11時に発表された中国一連の統計を受け中国景気減速懸念が高まり、その後アジア株は下げ幅を拡大、香港株は急落している。
12月の中国新築住宅価格は前月比-0.45%と、前回の-0.37%から下落ペースが加速し、2015年2月以来の大幅下落となった。昨年8月から支援策を相次いで打ち出してきたが不動産市場は低迷を続けている。不動産投資は前年比-9.6%と減少ペースが加速した。
第4四半期GDPは前年比+5.2%と5.0%台に乗せたものの、予想には届かなった。鉱工業生産は予想を上回ったものの、小売売上高は予想を下回った。失業率は5.1%と前回5.0%から悪化した。
香港株は急落、22年11月以来の安値をつけている。全銘柄が下落。不動産株やハイテク関連の下げがきつい。
上海株も下げ幅を拡大。生活必需品や不動産、素材、医療品、ハイテク、資本財など幅広い銘柄が下落している。
1兆2400億ドル(約180兆円)規模の政府系ファンドが市場安定化を支援する方針を表明したほか、規制当局が一部の機関投資家に対し株を売却しないよう指示しているが、株価下落は止まらない。

執筆者 : MINKABU PRESS
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