引き続き方向性探る展開、米債利回り上昇でややドル買いも値動き限定的=ロンドン為替概況
引き続き方向性探る展開、米債利回り上昇でややドル買いも値動き限定的=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。米10年債利回りが4.01%付近から4.05%近くまで上昇、ドル買い圧力となっている。ドル円は東京午前に144円台前半から143.40台まで下落したが、その後は反発。ロンドン朝方には144.32近辺に高値を伸ばした。その後は144円を挟んだ取引が続いている。ユーロドルは1.0966近辺を高値に、ロンドン時間には1.0930付近へと軟化。ポンドドルも同様に1.2765近辺から1.2710台へと下げている。米株先物は時間外取引で反落。欧州株もやや上値重く推移。ただ、ロンドン時間に円高圧力は比較的軽微。東京時間の値動きをたどるものにとどまっている。ユーロ円は158円手前が重くなり、154円台前半に軟化。ポンド円は183円台後半から183円手前水準まで下押し。11日発表の米消費者物価指数待ちとなっており、昨日と同様に方向性を探る展開が続いている。
ドル円は144円台前半での取引。東京午前に144.20台から143.42近辺まで下落したあとは、米債利回り上昇を手掛かりにロンドン序盤には144.32近辺まで買われた。ただ、上抜けの動きは限定的で、全般的には下に往って来いの値動きにとどまっている。
ユーロドルは1.09台前半での取引。東京昼過ぎにつけた1.0966近辺を高値に、その後は上値重く推移。足元では1.0930付近に安値を広げている。昨日と同様にレンジは狭い。ユーロ円は158円付近から157.20台までのレンジ相場。東京午前に形成されたレンジをロンドン市場でもたどる動きにとどまっている。対ポンドではややユーロ買いも、ロンドン時間は揉み合い商状となっている。ドイツ鉱工業生産が弱含む一方で、ユーロ圏失業率は低下しており、まちまちの指標結果だった。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京昼頃につけた1.2765近辺を高値に、その後は軟調な動き。足元では1.2710台へと下押しされている。ポンド円は東京朝方の183.98近辺を高値に、ロンドン朝方には183.02近辺まで下落。その後は183円台前半で揉み合っている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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