ユーロドルは1.10ドル台を回復 今週はユーロ圏HICP=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが強まり、ユーロドルは心理的節目の1.10ドルを回復している。1.10ドル台回復は8月以来。リバウンド相場を継続しており、さらなる上値期待も高まりそうな気配だが、さすがに過熱感は否めず、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは72と買われ過ぎの領域に到達している。目先は1.10ドル台を固めることができるか注目される。
市場はECBの利上げサイクルはすでに終了との見方を固めているが、今週は30日木曜日に11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表になり、その見方を正当化すると見られている。総合指数はエネルギー価格の前年のベース効果にもかかわらず、前回の2.9%から2.7%への鈍化が見込まれている。それは他のすべてのカテゴリーにもまたがる広範なものである可能性が高く、コアインフレも前回の4.2%から3.8%への鈍化が予想されている。
*ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(速報値)(11月)30日19:00
予想 -0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.7% 前回 2.9%(前年比)
予想 3.8% 前回 4.2%(コア・前年比)
EUR/USD 1.1006 EUR/JPY 162.29 EUR/GBP 0.8661
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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