ドル売りが強まり、ドル円は147円台半ばに下落=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル売りが強まっており、ドル円は147円台半ばまで下落している。米国債利回りが低下し、米2年債利回りが4.76%まで低下する中で、ドル円も戻り売りを強めている模様。
本日は複数のFOMC委員の発言が伝わり、インフレの進展を強調していた。ボウマンFRB理事は若干タカ派な雰囲気も見せていたもの、ウォラーFRB理事やグルーズビー・シカゴ連銀総裁は追加利上げには消極的な雰囲気を醸し出していた。ただ、いずれも市場が期待している利下げには言及していない。
なお、来週からFOMC前のブラックアウト期間に入り、FOMC委員は金融政策や経済についての発言を控える。今週が12月FOMCに向けての最後の機会となるが、概ね利下げには否定的だが、利上げ終了については賛同する意見も多いようだ。市場の見方も変化はなく、利上げサイクルはすでに終了、来年第2四半期以降の利下げを織り込んでいる。場合によっては3月の利下げ開始の可能性が23%程度で織り込まれている状況。
先週のドル円は感謝祭にかけて買い戻しも見られていたが、節目の150円に到達することなく失速している。目先は本日146.90円付近に来ている100日線を試す動きになるか注目される。来年のドルについての見方が様々出て来ているものの、少なくともクリスマスにかけてはドルロングの調整が続くとの見方も少なくないようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。