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ドル売りが再開もドル円は一時151円台に上昇 円安がドル安に勝る=NY為替概況

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ドル売りが再開もドル円は一時151円台に上昇 円安がドル安に勝る=NY為替概況

 きょうの為替市場はNY時間に入ってドル売りが再開した。米国債利回りの下げが続いており、ドルを圧迫しているようだ。しかし、ドル円は151円台に一時上昇しており、円安がドル安に勝ったようだ。特に対クロスでの円売りが強まり、ユーロ円が161.70円近辺まで上げ幅を伸ばしたほか、ポンド円も一時185.65円付近まで上げ幅を拡大した。

 各国中銀で利上げキャンペーンの終了が取り沙汰されており、来年の利下げも織り込む動きが出ているものの、それ以上に日銀は思い切った緩和解除に出られないとの見方が円の上値を重くしている模様。

 今週に入ってFOMC委員の発言がいくつか伝わっているが、先週のFOMC後に市場がイメージしたよりは若干タカ派な印象もある。米地区連銀総裁などのFOMC委員は追加利上げの可能性をしっかりと温存し、市場の利下げ期待については完全に否定している。ただ、短期金融市場では来年の第2四半期以降の利下げ開始の可能性を織り込んでいる状況。

 米大手銀のストラテジストは、来年はドル安と予想しているが、今後1カ月の間にドル買いの取引を根底から覆す可能性のある重要な不確定要素として、金融情勢、FRBのプライシング、そして、世界のリスク・センチメントを挙げている。「2024年はドルがようやく均衡水準に向かって下落し始める年だと考えている。しかし、調整のタイミングと道筋は依然として不確実性が高い」とも述べた。

 ユーロドルは1.07ドル台に再浮上。一時1.0660ドル付近まで下落していた。先週のFOMCや米雇用統計を通過して、本日の為替市場はドルロングの巻き戻しが活発化しており、ユーロドルもリバウンド相場の様相を強めている。ただ、ユーロは幅広いドル安に対して上昇はしているが、持続的な上昇は正当化されないとの声も出ている。ユーロ圏の経済が弱く、今後、市場はECBの利下げ期待をさらに強めるとの見方がその背景。特にドイツを始め、ユーロ圏経済は利上げによって減速しており、景気後退入りが有力視されている。

 ポンドドルも一時1.23ドル付近まで買い戻された。ロンドン時間には一時1.22ドル台半ばまで下落していたが、NY時間に入ってその下げを解消する動き。1.2350ドル付近に1つポイントがありそうだが、その水準を上抜けて再び200日線を試しに行くか注目される。

 ただ、英中銀はFRBよりもより利下げを実施する可能性があるとの指摘も出ている。FRBは英中銀やECBよりも長く高金利を続けるはずだという。米国は英国よりも財政政策への姿勢が緩い点をその理由として挙げている。英経済は過去1年半で横ばいとなったが、この先1年半も高金利の重圧の中で低迷が続くと予想される。その場合、景気後退がなくても3年間横ばいが続くというのは非常に珍しいとしている。米経済もそれほど強いと思われないが、英国やユーロ圏に比べれば強い。このことは、米国の高金利が長期間に続くことを意味するが、市場はそれを反映していないという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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