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【本日の見通し】米FOMC議事要旨にらむ

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【本日の見通し】米FOMC議事要旨にらむ
    
 今晩米連邦公開市場委員会(FOMC) の議事要旨(12月9日、10日開催分)が公表される。12月のFOMCでは、市場見通し通り政策金利であるFF金利誘導目標が0.25%引き下げられ、3.50-3.75%となった。利下げは3会合連続となる。声明ではインフレが依然やや高止まりしているとの従来姿勢が踏襲された。また、10月会合に続いて、FF金利の追加調整の程度と時期を検討するにあたって、今後もたらされるデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価すると示された。投票は9対3となり、ミラン理事が0.5%利下げを主張、カンザスシティ連銀のシュミッド総裁とシカゴ連銀のグールズビー総裁が据え置きを主張した。10月会合に比べると、グールズビー氏が新たに据え置き主張に加わっている。同会合で示された経済見通し(SEP:Summary of Economic Projections)では、今回の投票権を持っていなかったメンバーを含めた全19名のメンバーのうち、6名が12月の据え置きを見込んでいたこと、7名は2026年中の利下げを見込んでいないことが示されている。短期金利市場の動向などから見込まれる市場の見通しは2026年中2回の利下げが中央値となっており、メンバーの見通しとギャップがある。こうした状況を受けて、各メンバーの今後の金融政策見通しが注目される。投票結果やSEPの見通しなどから受ける印象の通り、追加利下げに慎重な意見が目立つようだと、ドル買いが強まる可能性がある。
  
 FOMC議事要旨までは比較的落ち着いた動きが見込まれる。ドル円はやや上値が重いものの、155円台での売りには慎重か。155円台後半から156円台にかけてのレンジ取引が見込まれる。
  
 ユーロドルは1.17台後半を中心とした推移か。ポンドドルは1.3500ドルを挟んでの推移が見込まれる。
  
 ユーロ円はやや上値が重いが、FOMC議事要旨まではレンジ取引となりそう。184円台半ばが重い印象。ポンド円は211円台半ばが重い。昨日は210円50銭割れを何度か付けたが、210円台前半でのポンド売りには慎重な姿勢が見られた。210円台半ばから211円台半ばのレンジ取引を中心に方向性を探る展開を予想している。
  
MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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