【これからの見通し】ドル指数の下げは一服、米雇用統計を控えてニュートラルな相場展開
【これからの見通し】ドル指数の下げは一服、米雇用統計を控えてニュートラルな相場展開
今週は一連の米経済指標が弱含んだことを受けて、ドル指数は低下傾向をみせていた。ただ、昨日はユーロドルの下落を軸に、ドルが買い戻されている。市場には今晩の米雇用統計の結果内容を見極めたいとのムードがあるようだ。
今回発表される8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが17万人程度と予想されており、前回7月の18.7万人からは増加が落ち着く見込みとなっている。ただ、これまでの予想と結果の乖離をみると、この程度の落ち込みであれば誤差の範囲内といえそうだ。先日発表されたJOLTS求人件数の大幅な落ち込みが米労働市場がやや冷やされてきている印象を市場に与えたが、結果はどうか。
失業率に関しては3.5%と前回並み水準にとどまる予想。労働参加率も62.6%で変わらずの予想。インフレ圧力としては、平均時給が注目される。市場予想は前月比+0.3%、前年比+4.3%とそれぞれ0.1%ポイント前回から鈍化することが見込まれている。
総合的にはFRBの利上げ効果が次第に労働市場にも現れ始めていることとなり、景気のソフトランディングの見方を支持する結果が想定されているようだ。
その他に発表される経済指標は、フランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国などの製造業PMI確報値(8月)、カナダとブラジルの実質GDP(第2四半期)、米建設支出(7月)、米ISM製造業景気指数(8月)などが予定されている。今週はユーロ圏と米国との景気動向の比較でユーロドルが動く場面が多く、PMI確報値の差異が注目されそうだ。
発言イベント関連では、メスター・クリーブランド連銀総裁がインフレについて講演を行う。タカ派として知られる同総裁の発言内容が注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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