キンバリー・クラークが決算受け上昇 通期見通しを上方修正＝米国株個別

　衛生用品のキンバリー・クラーク＜KMB＞が上昇。取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。通期見通しも公表しており、既存事業売上高の伸びを上方修正した。サプライチェーン問題や原材料高騰にもかかわらず、値上げが奏功した。

　同社のシューＣＥＯは「値上げはいずれ消費者にプレッシャーを与えるだろうが、これまでのところ消費者の反応が予想以上に良かったので、慎重ながらも楽観視している。消費者を高価格帯の製品に誘導するによる成長促進を期待している。現在の環境下では多少の調整が必要かもしれないが、この戦略は長期的な機会を生む」と述べた。一方、インフレが進む中でプレミアム・ニッチという枠にはまらないよう、低価格帯の商品にも投資して行く姿勢も示した。

（１－３月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：1.31ドル（予想：1.24ドル）
・売上高：51.0億ドル（予想：49.1億ドル）
　　パーソナルケア：27.3億ドル（予想：25.5億ドル）
　　ティッシュ：15.7億ドル、前年同期比 +3.8％、予想15.4億ドル
　　Ｋ－Ｃプロフェッショナル：7.8億ドル（予想：7.97億ドル）
　　法人およびその他：0.18億ドル（予想0.17億ドル）
・既存事業売上高：10％増（予想：5.1％増）
・販売量：2％増（予想：0.9％増）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：5.60～6.00ドル（予想：5.77ドル）
・売上高：2～4％
・既存事業売上高：4～6％増（従来：3～4％増）（予想：3.8％増）

（NY時間14:01）
キンバリー・クラーク＜KMB＞　139.46（+11.36　+8.87%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美