ドル円は朝方114円10銭前後まで上昇も、その後は株安を嫌気して売りが目立つ展開に=東京為替概況
ドル円は朝方114円10銭前後まで上昇も、その後は株安を嫌気して売りが目立つ展開に=東京為替概況
前日のNY市場でダウ平均が1100ドルを超える下落から買い戻され、100ドル近いプラスで引けたことを受けて、リスク警戒の円買いに対する調整の動きが広がり、ドル円はNY市場夕方に114円ちょうどを付ける動きに。東京朝方もそうした流れが続く形で一時114円10銭前後まで。
しかし、日経平均が寄り付きから大きくマイナス。その後も売りが続く中でリスク警戒の円買いが優勢となり、じりじりと値を落とす動きに。午後に入っても株安の動きが継続し、日経平均が27000円割れを付ける展開に、ドル円は113円60銭台まで値を落とした。
26890円まで値を落とした日経平均が引けにかけた買い戻しに27000円台まで回復すると、ドル円も少し値を戻し113円80銭台まで。
9時半に発表された豪第4四半期消費者物価指数が予想を大きく上回る高水準となり、豪ドルは一時上昇。対ドルで0.7150前後から0.7177を付ける動きを見せた。豪中銀はロウ総裁が先月の講演で、12月の理事会で2月の量的緩和終了、従来通り5月での終了、延長の3つのシナリオを検討と、2月に終了する可能性を示しており、今回の結果で量的緩和の早期終了期待が強まる形となって豪ドル買いに。
もっともリスク警戒の動きが強い中でリスク感応度の高い豪ドルには売り意欲も見られ、上値から売りが出て発表後の上昇分を打ち消すと、午後にはさらに売りが出て0.7130前後まで。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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