NY午前の市場でリスク警戒の動き＝NY為替

　ネットフリックス＜NFLX＞の大幅安値を受けてナスダック＜NDAQ＞が値を落とす中で、ダウ平均も頭の重い展開に。株安の動きを嫌気してドル円もやや頭の重い展開で、直近安値を割り込んで今日の安値１１３円６１銭前後を付ける動きを見せている。

　今日のドル円は東京市場から頭の重い展開となり１１３円台後半へ値を落とす動きに。ウクライナ情勢の緊迫化などが懸念材料となった。ロンドン市場に入って、一時は１１４円台を回復も、株安の動きが続いていたこともあり、すぐに値を落として、ＮＹ勢の参加後に一段安となった。

　米国の早期利上げ期待は継続も、株安の動きなどがリスク警戒につながる展開が続いている。

　ユーロドルは１．１３５０前後での推移。東京市場午前に１．１３００近くまで値を落としたユーロドルであるが、その後は買い戻しの動きが広がっており、海外市場で１．１３６０前後を付ける動きとなっている。東京午前までのユーロ安局面で１２８円５０銭台まで値を落としたユーロ円は、その後１２９円３０銭前後まで大きく買い戻される場面が見られたが、その後はドル円の下げもあり頭を抑えられている。

　ポンドは全般に軟調で１．３５５０台での推移。英小売売上高の弱さなどが重石となっている。ポンド円はユーロ円同様に東京午前にかけて値を落とした後、ユーロ円と違い反発が目立たずそのまま下方向に。１５４円を割り込む動きを見せている。

　ユーロ買いの動きや、ウクライナ情勢を受けた有事のスイス買いなどにドルスイスは０．９１１０前後までドル安スイス高に。

MINKABU PRESS 山岡和雅