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米国債利回り低下でドル円は110.50円付近に下落 ドルに弱気な見方も=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場、ドル円は伸び悩む展開となり、先週にサポートされた110.50円付近まで下落した。本日は米国債利回りが低下し、ダウ平均も反落したことから、ドル円の上値は重くなったようだ。6月期末が接近していることもあり、上値ではポジション調整の売りオーダーも観測されている。ただ、かろうじて底堅さは維持した格好。

 今週末に6月の米雇用統計が発表されるが、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回らない限り、今週のドルは今月のFOMC後の上げを逆転させ続けるとの見方も出ている。先日のFOMCでFRBは利上げ開始に対する期待を強め、ややタカ派よりに傾斜した。市場もサプライズとなり、為替市場はドル高が強まっていた。しかし、先週のパウエル議長とウィリアムズNY連銀総裁のコメントは、引き締めへの突然の移行に対する市場の懸念を和らげている。パウエルFRB議長もタカ派とハト派のバランスを取るのに苦心しているようだ。

 利上げ前までに完全雇用を達成したいというFRBの継続的な願望は、来年後半もしくは2023年初頭までは、利上げが行われる可能性が低いという安心感を市場にもたらしたという。

 ユーロドルは序盤に売りが優勢となり、1.19ドル割れを試す動きがみられた。ただ、次第にドル売りが優勢となり、ユーロドルは1.19ドル台を維持している。しかし、上値は依然として重く、1.20ドルちょうど付近に来ている200日線を回復できていない。ECBがFRB以上に慎重姿勢を堅持しており、ユーロの上値を抑えているようだ。下げ渋ってはいるものの、下値警戒感は根強く、目先は直近安値の1.18ドル台半ばを維持できるか注目される。

 一部からはイタリア債とドイツ債の利回り格差は更に縮小するとの見方も出ている。現在の利回り格差は1.06%程度になっているが、1%を下回る可能性があるという。ただし通常、南欧債とドイツ債の利回り格差縮小はユーロ買い材料だが、理由がECBのイタリア債購入がもうしばらく続くという点を挙げており、ユーロ買いには反応していない。

 ドル売り優勢もポンドドルの上値は重く、再び1.38ドル台に下落。対円でも下落しており、ポンド円は153円台半ばと本日安値圏での取引。ポンドドルは100日線に跳ね返された格好となっているほか、ポンド円は21日線を下放れる展開が見られている。

 英国では感染者が再び拡大しており、英当局が発表した新規感染者数は2万2868人と1月末以来の多さとなった。入院者数は6月24日時点で1505人となっている。ただ、死亡者数は低水準での推移が続いている。英国では大人の84%が少なくとも1回のワクチン接種を終えており、62%近くが2回目の接種を終えている。ただ、ジョンソン首相は7月19日に制限を完全解除できる可能性が非常に高いと述べている。デルタ種が感染を1月以来の高水準に急上昇させているが、ワクチン接種が進むにつれて、入院率と死亡率は比較的低水準で推移していることがその理由だという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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