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米株の反発からドル売り円売り強まる

見通し 

米株の反発からドル売り円売り強まる

クロス円の上昇著しい展開に。東京午前からの下げを解消してさらに大きく上昇

FRBタカ派シフト警戒も、パウエルFRB議長の議会緒言などを待ちたい意向も

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【東京市場】世界的な株安から、リスク警戒の動き

 先週末、FRBのタカ派シフト警戒で米株が大幅安。
週明けもアジア株の大幅安に。日経平均が後場に入ってすぐに一時1100円朝の下げとなり、
終値でも953円安に。アジアの主要指数は深センなどごく一部を除いて値を落としており、
香港ハンセン指数や豪ASXなどは日経平均ほどではないにせよ1.5%を超える下げとなるなど、
株安の動きが広がる中で、リスク警戒の動きが広がった。

 午前中は110円台前半でのもみ合いで始まったが、
ゴトウビがらみでのドル買い円売りが終了した午前10時過ぎからドル円は下げが強まる展開に。
節目の110円をしっかり割り込むと下げが加速し、一時109円72銭まで。
その後の戻りも鈍く、円高基調が強まった。

 リスク警戒の動きがドル高円高につながり、ドル円以外ではドルはしっかり。
ユーロドルは一時1.1848までと昨日海外市場での安値付近までユーロ売りドル買いが強まる場面が見られた。

 クロス円はドル円以上の下げとなっており、ユーロ円は朝の131円に近い水準から130円04銭まで大きく値を落とした。
 その後少し買い戻されたが130円台前半での推移。ポンド円も152円40銭台から151円30銭台まで1円以上値を落としている。

【ロンドン市場】リスク警戒の動き一服

 ドル円は110円台を回復。欧州株はアジア株の流れを受けて下げて始まったが、
その後米株先物がプラス圏に転じたことを好感して欧州株も反発。
リスク警戒の動きが後退する形でドル売り円売りに。
米債利回りは東京市場で1.35%台まで低下していたが、
1.44%前後まで回復しており、ドル買いに寄与。
ドル円が110円台を回復する流れでクロス円も反発し、ユーロ円が131円台を杖kる動き。
ポンド円に至っては東京午前の高値を大きく超えて153円に迫った。

【NY市場】円売りの動きさらに強まる

 ダウ平均は一時600ドルを超える上昇。
先週のFOMCでの利上げ見通し前倒しに加え、ハト派として認識されていたブラード総裁の2022年中に利上げ発言で
一気に早期利上げ期待と、その前に行われるテーパリングの前倒し期待が広がったが。
パウエルFRB議長などは慎重姿勢を維持との思惑が買い戻しを誘った。
ドル円は110円30銭台をNY朝に付けると、もみ合いを経て夕方に110円35銭前後まで。
クロス円の上昇もしっかりで特にポンド円は153円をしっかり超えて上昇が加速し153円70銭台まで。
ユーロ円も131円台半ば前後まで上値を伸ばした。

【本日の見通し】株式市場動向などをにらみ一喜一憂

 リスク動向に一喜一憂の展開。
それだけ今後の米FRBの金融政策正常化の動きに神経質になっている。
金曜日及び月曜日アジア市場の動きはやや過剰との思惑が強かった分、
その後の調整を誘ったと見られる。

 今日のアジアは海外市場の流れを受けて株の買い戻しが優勢と見られる。
ドル円、クロス円は基本的にしっかりの動きか。
ただ、クロス円は東京午前の水準を超えて大きく上昇しており、
ここからの買いに慎重になる可能性も。
ドル円も110円台半ばからの買いには慎重姿勢が見られる可能性が高い。
上値トライを意識しつつも、行き過ぎた動きには警戒。

【本日の戦略】押し目買い

 上方向の意識も、突っ込んだ買いは避けたい。
今晩3時に予定されるパウエルFRB議長議会証言までは慎重姿勢も見られそう。
下がると買いを入れたいところで、110円台を維持しての動きかを見極めたい。
デイトレは早めの買いを入れるパターンも、無理をせず。
スウィングは出来れば109円台半ばまでは買い下がれる程度のポジションにして
下に抜けるといったん諦めるぐらいの意識で。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《6/21 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  110.24  1.1883  130.88
高値  110.35  1.1921  131.50
安値  109.72  1.1848  130.04
終値  110.27  1.1919  131.42
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/21 月曜日の主要株式指数》
日経  28010.93 -953.15
DOW   33876.97 +586.89
S&P    4224.79 +58.34
Nasdaq  14141.48 +111.10
FTSE   7062.29 +44.82
DAX   15603.24 +155.20
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《6/21 月曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=73.66(+2.02 +2.82%)
NY金先物8月限(COMEX)(終値)
1オンス=1782.90(+13.90 +0.79%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/21 月曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(6月)08:01
結果 0.8%
予想  前回 1.8%(前月比)

【豪州】
小売売上高(速報値)(5月)10:30
結果 0.1%
予想 0.4% 前回 1.1%(前月比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/21 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*センテノ・ポルトガル中銀総裁
持続性あるインフレ動向についての証拠みられず。

*ラガルドECB総裁
EU議会で証言。
経済の見通しは実に明るくなっている。
米国のインフレの広がりへのユーロ圏への影響限定的。
市場金利の引き締めは回復のリスクをもたらす。
回復ペースが上昇する中、ECBは引き続き警戒感を維持する必要。
必要なら追加利下げの余地はまだある。
ECBは賃金交渉を注意深く見ている。
財政支援の必要性は続く。
理事会は7月14日にデジタルユーロを議論。

【米国】
*パウエルFRB議長
明日の米下院での議会証言の事前原稿を公表。
経済活動と雇用は引き続き強まった。
インフレ率はここ数カ月間に顕著に加速。
インフレ率はFRB目標に向けて低下の見通し。
パンデミックが引き続き経済見通しのリスク。
今年の成長はここ数十年で最も急速な拡大の軌道にある。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
FRBは上方向のインフレリスクに備える必要。
FRBは1年前と同様に機敏に危機を脱する必要。
資産購入ペース縮小の議論は開かれており、それは適切。
以前のようにスムーズな資産購入ペース縮小を達成できない理由はない。
FRBが最初にMBS(不動産担保証券)の購入ペース縮小を行うべきかの議論は適切。
インフレのオーバーシュートを許容するが、制御は維持する。
パンデミックに対する財政政策の対応は素晴らしかった。
インフラ支出はFRBの短期的要因ではない。
米国債利回りは欧州や日本のような低水準を無視できない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
需要は非常に力強く、米国は供給の制約に直面。
インフレリスクは自身の予想に対して上方向にある。
住宅市場がFRBのMBS購入の支援が必要かは疑問。
資産購入ペース縮小のプロセス開始は遅いよりも早い方が望ましい。
自身はFRBの新フレームワークの強力な支持者。
テールリスク緩和のためにリスク管理が必要。
インフラ支出により米国の生産性は向上する可能性。
ドルが世界の準備通貨の地位を無期限に維持するとは限らない。
米国債の入札は強く、それは持続する。

*ウィリアムズNY連銀総裁
LIBORの移行はできる限り早くすべき。
経済は完全な強さの回復には長い道のり。
インフレの急上昇は大半がベース効果。
経済再開は予想以上に迅速かつ力強い。
21年のGDPは7%を予想。
21年のインフレは3%付近を見込む。
22年、23年は2%に接近。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
公共部門ネット負債(5月)15:00
予想 243.0億ポンド 前回 310.0億ポンド

【香港】
国際収支(第1四半期)17:30
予想 N/A 前回 308.9億香港ドル(経常収支)
予想 N/A 前回 2335.0億香港ドル(総額)

消費者物価指数(5月)17:30
予想 1.1% 前回 0.7%(前年比)

【米国】
中古住宅販売件数(5月)23:00
予想 571.0万件 前回 585.0万件

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感・速報値(6月)23:00
予想 -3.3 前回 -5.1

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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