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ドル売り基調継続も、値幅は限定的

見通し 

ドル売り基調継続も、値幅は限定的

先週末の米雇用統計後の基調が継続

ロンドン市場にかけて米債利回りがやや回復も続かず

【東京市場】ドル円は109円台半ばを挟んでの振幅

 先週末の海外市場でドル円は弱い雇用統計結果を受けたドル売りに110円台から一時109円30銭台まで大きく値を落とした。
109円台半ばを回復して週の取引を終えると、週明けも同水準での推移。
週末のG7後にイエレン米財務長官が米金利の上昇を容認する姿勢を示したことなどがドル買いをやや誘ったが、
上値は109円60銭台までにとどまっており、ドル売り基調が継続。
 先週末にロンドン市場での1.2100台から1.2180台まで上昇し、1.2160台で週の取引を終えたユーロドルはもみ合いに終始した。
1.2170台が重いものの1.2160前後がしっかりで狭いレンジでの取引に。

【ロンドン市場】ドルの頭が重い

 序盤は米債利回りが1.58%前後まで上昇したこともあり、ややドルギアの流れも
109円台半ばからの買いが限定的で、その後値を落とした。
ユーロドルはドル高基調の中で1.2150割れを付けたものの、
その後1.2150/60でのもみ合いに。

【NY市場】ドル円一時109円20銭割れ

 ドル売りの流れが強まり、先週の安値を割り込んで109円19銭を一時付ける動き。
米雇用統計の弱い結果が流れを変えた形だが、値幅自体は限定的。
ロンドン市場で1.58%台まで回復した米債利回りが1.56%台に低下する中で
ドル売りの動きが広がったが、
109円ちょうど手前にはまだ買い意欲があるとみられ、下がると買いが出る流れに。

 ユーロドルは一時1.22台を付けるところまでユーロ買いドル売りが進んだ。
10日のECB理事会を前に、やっや様子見ムードも。
テーパリング開始や開始示唆などの動きが進む可能性は低いという見方が一般的。
ただ、声明などで景気回復に向けた発言が出る可能性などが意識されている。

【本日の見通し】方向性を探る展開に

 ドル売りの流れがやや優勢。
米雇用統計が2か月続けて弱めの結果となったことが、市場の慎重な姿勢につながっている。
今月の米FOMCでも厳しい見方が示されるとみられ、
緩和姿勢の長期維持を強調する流れからドル売りに。
8月のジャクソンホールを目途にしたテーパリング開始示唆の期待も後退しており
一時のドル高基調がどこまで後退しているか。
ただ、下がるとかが出る流れは継続しており、
昨日も頭が重いとはいえ値幅は抑えられている。
109円ちょうど手前の買いをトライに行く流れが見られたとしても抜けるかどうかはやや微妙なところ。

【本日の戦略】戻り売り

 下値では買いが入っているとみられ、つっこな売りには警戒感も。
頭の重さが意識されるところで、戻りでは売りが出る流れか。
レンジ取引が続く可能性が高い中、戻りを丁寧に売りに回りたい。
デイトレはレンジを見極めての回転。
ともにストップを確実に。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/7 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.52  1.2151  133.14
高値  109.64  1.2202  133.38
安値  109.19  1.2145  132.89
終値  109.25  1.2190  133.17
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/7 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  29019.24 +77.72
DOW   34630.24 -126.15
S&P    4226.52 -3.37
Nasdaq  13881.72 +67.23
FTSE   7077.22 +8.18
DAX   15677.15 -15.75
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/7 月曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=69.23(-0.39 -0.56%)
NY金先物8月限(COMEX)(終値)
1オンス=1898.80(+6.80 +0.36%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《6/7 月曜日に発表された主な経済指標》

【中国】
貿易収支(ドル建て)(5月)12:00
結果 455.3億ドル
予想 507.5億ドル 前回 428.6億ドル(428.5億ドルから修正)(貿易収支)

【日本】
景気動向指数(速報値)(4月)14:00
結果 103.0
予想 102.9 前回 102.4(102.5から修正)(景気先行指数)
結果 95.5
予想 95.6 前回 92.9(93.0から修正)(景気一致指数)

【スイス】
雇用統計(5月)14:45
結果 3.1%
予想 3.1% 前回 3.3%(失業率(季調前))
結果 3.0%
予想 3.1% 前回 3.2%(3.1%から修正)(失業率(季調済))

消費者物価指数(5月)15:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.3%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業新規受注(4月)15:00
結果 -0.2%
予想 0.5% 前回 3.9%(3.0%から修正)(前月比)
結果 78.9%
予想 77.8% 前回 29.2%(27.8%から修正)(前年比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《6/7 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*イエレン米財務長官
歴史的な景気支援策で2022年には完全雇用を回復へ。
米経済はパンデミック前の状態へと移行しつつある。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
GDP・2次速報(第1四半期)8:50
予想 -1.2% 前回 -1.3%(前期比)
予想 -5.0% 前回 -5.1%(前期比年率)

GDPデフレータ(第1四半期)8:50
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前年比)

国際収支(4月)8:50
予想 15006.0億円 前回 26501.0億円(経常収支)
予想 15690.0億円 前回 16965.0億円(経常収支・季調済)
予想 3896.0億円 前回 9831.0億円(貿易収支)

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(4月)15:00
予想 0.4% 前回 2.5%(前月比)
予想 29.5% 前回 5.1%(前年比)

ドイツZEW景況感指数(6月)18:00
予想 86.0 前回 84.4

ユーロ圏GDP・確報値(第1四半期)18:00
予想 -0.6% 前回 -0.6%(前期比)
予想 -1.8% 前回 -1.8%(前年比)

【南アフリカ】
GDP(第1四半期)18:30
予想 3.1% 前回 6.3%(前期比年率)
予想 -3.0% 前回 -4.1%(前年比)

【ブラジル】
小売売上高(4月)21:00
予想 18.0% 前回 2.4%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(4月)21:30
予想 -8.1億カナダドル 前回 -11.4億カナダドル

【米国】
貿易収支(4月)21:30
予想 -685.0億ドル 前回 -744.0億ドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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