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カナダ中銀、量的緩和縮小、利上げ時期の前倒し示唆もありカナダ高に

見通し 

カナダ中銀、量的緩和縮小、利上げ時期の前倒し示唆もありカナダ高に

ドル円レンジ取引続く、頭が重いが、107円台での売りには慎重

【東京市場】108円ちょうど前後での推移

 一昨日の海外市場で108円01銭まで下落。その後昨日の東京市場午前の瞬間的な108円割れを経て、
海外市場で108円台半ば超えを付ける動きに。
もっとも、上値の重さが継続する形でNY市場で108円02銭まで値を落として迎えた東京市場。
朝方に日経平均の大幅安などを嫌気した円買いに107円88銭までと下げ幅を広げると、
その後の戻りで108円10銭前後が重くなる格好となり、108円ちょうどばさみでの推移に。

 リスク警戒の動きが主導しており、今日に関しては円買いの動きが優勢。
ユーロ円は昨日海外市場での131円手前からの130円割れまでの下げの後、
東京朝に129円台へしっかりと値を落とし129円83銭まで。その後は130円ちょうど前後が重くなっている。

 新型コロナの感染拡大が世界的に広がっており、世界の感染者数が週間ベースで過去最大となる中で、
リスク警戒の動きがここにきて強まっている。アフターコロナへの期待感が広がっていただけに厳しい状況に。

 円買いが主導しており、ユーロドルは1.20台前半でのもみ合い。
午後もレンジのほぼ中間である1.2030前後での推移と方向性出ず。

【ロンドン市場】ドル円、下値押しには慎重も戻りは鈍い、トルコリラ一時値を落とす展開に

 ドル円は朝方107円95銭を付けるなど、当初はドル安円高基調が継続する展開に。
もっとも、昨日の米株の下げ、今日のアジア市場の下げなどを受けた欧州株式市場が
エネルギーやヘルスケア株の上昇もあって堅調なスタートを見せると、
リスク警戒の円買いが後退する形で108円28銭まで値を戻した。
もっとも、その後は頭の重い展開となり108円00銭台での推移に。

 東京午前に報じられた際には市場の反応は限定的なものにとどまったトルコのエルドアン大統領による貿易相解任の報道は、
トルコ勢や同国と関係の深い欧州勢が本格参加してくる時間帯になってリラ売りの材料となった。
トルコリラ円は東京市場で13円30銭前後が重かったものの13円25銭前後がしっかりという展開になっていたが、
ロンドン勢が参加してきて下値を試す展開となり、節目の13円20銭を割り込んで、
一時13円14銭まで下落。その後いったん13円20銭台を戻す動きも、上値の重さが意識された。
対ドルでは8.12前後から一時8.20超えまでドル高リラ安が進む展開に。

【NY市場】ドル円振幅、カナダドルが大幅高

 ドル円は振幅。108円割れを付ける場面も続かず。
午前中のドル買い戻しも108円20銭前後までとロンドン午前の高値に届かず
レンジ内でのもみ合いとなった。

 ECB理事会を控えるユーロドルは1.20台前半中心の推移

 大きな動きを見せたのがカナダドル
23時に発表されたカナダ中銀金融政策理事会は、
政策金利の現状維持と、事前見通し通り量的緩和の縮小を発表した。
声明では22年末までにスラックが吸収され、インフレ目標の達成を見込むと
従来よりも見通しを前倒しさせ、2023年までないとされていた利上げが
2022年中に実施される可能性を示した(スラック解消までは利上げをしないという従来からの姿勢)
ことでカナダの急騰につながった。

【本日の見通し】ドル円は方向性探る、ECB理事会に注意

 ドル円は108円ちょうど前後で次の方向性を探る展開が続いている。
107円台での売りには慎重も、上値も重く、上下ともにやややりにくさ。

 ユーロは今日のECB理事会待ち。
政策金利、量的緩和ともに変更は見込まれず、注目は声明や総裁会見に。
ポイントは現状のPEPPについて。
前回会合で買い入れペースを第2四半期から拡大する方針を示したECB.
その後は買い入れペースを落としていき、来年3月の期限で予定通り終了というシナリオが一般的。
そうしたシナリオに向けて、7月以降のペースダウンを示唆するようなものが見られるかがポイントに。
今回は慎重姿勢継続で、ペースダウンは次回6月会合で示される可能性が高いが、
地ならし的なヒントの提示があるとユーロ買いも。

 

【本日の戦略】戻り売り

 流れ的には戻り売りか。昨日の海外市場の株高などでドル円やクロス円は調整の買い戻しが入りやすくなっており
戻ったところで丁寧に売りに回ってみたいい印象。
中長期的な流れは上方向だけに無理は禁物。
デイトレはより柔軟に。107円台がしっかりしているようだと買いで拾って107円80銭割れでストップ
108円20銭手前で利食いなどで何度か回転をとるような印象も、今日はどこかでどちらかに抜けそう。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/21 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.11  1.2036  130.12
高値  108.28  1.2044  130.14
安値  107.88  1.1999  129.64
終値  108.08  1.2035  130.10
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/21 水曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  28508.55 -591.83
DOW   34137.31 +316.01
S&P    4173.42 +38.48
Nasdaq  13950.22 +163.95
FTSE   6895.29 +35.42
DAX   15195.97 +66.46
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/21 水曜日の商品市場》
NY原油先物6月限(WTI)(終値)
1バレル=61.35(-1.32 -2.11%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1793.10(+14.70 +0.83%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/21 水曜日に発表された主な経済指標》
【NZ】
消費者物価指数(2021年第1四半期)07:45
結果 0.8%
予想 0.8% 前回 0.5%(前期比)
結果 1.5%
予想 1.5% 前回 1.4%(前年比)

【豪州】
小売売上高(速報値)(3月)10:30
結果 1.4%
予想 1.0% 前回 -0.8%(前月比)

【英国】
消費者物価指数(3月)15:00
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)
結果 0.7%
予想 0.8% 前回 0.4%(前年比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 0.9%(コア・前年比)

生産者物価指数(3月)15:00
結果 1.3%
予想 0.5% 前回 0.9%(0.6%から修正)(仕入・前月比)
結果 5.9%
予想 4.3% 前回 3.3%(2.6%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.5%
予想 0.3% 前回 0.7%(0.6%から修正)(出荷・前月比)
結果 1.9%
予想 1.7% 前回 0.9%(出荷・前年比)

小売物価指数(3月)15:00
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 1.4%(前年比)
結果 1.6%
予想 1.8% 前回 1.6%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【南アフリカ】
消費者物価指数(3月)17:00
結果 0.7%
予想 0.8% 前回 0.7%(前月比)
結果 3.2%
予想 3.3% 前回 2.9%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(16日までの週)20:00
結果 8.6%
予想 N/A 前回 -3.7%(前週比)

【カナダ】
消費者物価指数(3月)21:30
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 0.5%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 1.1%(前年比)

中銀政策金利(4月)23:00
結果 0.25%
予想 0.25% 前回 0.25%
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/21 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
米20年債入札結果
最高落札利回り 2.144%(WI:2.153%)
応札倍率    2.42倍(前回:2.51倍)

【カナダ】
カナダ中銀
・国債購入を週30億加ドルに縮小。
・22年にスラックが吸収され、インフレは目標に到達見込む。
・スラックが吸収されるまで利上げはない。
・GDP予想 21年:6.5%(前回:4.0%) 22年:
3.7% 23年:3.2%。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【香港】
失業率(3月)17:30
予想 7.1% 前回 7.2%

【ユーロ圏】
ECB政策金利 20:45
予想 0.0% 現行 0.0%

ユーロ圏消費者信頼感・速報値(4月)23:00
予想 -11.0 前回 -10.8

【米国】
新規失業保険申請件数(17日までの週)21:30
予想 61.0万件 前回 57.6万件(前週比)

中古住宅販売件数(3月)23:00
予想 615.0万件 前回 622.0万件

景気先行指数(3月)23:00
予想 1.0% 前回 0.2%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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