ドル円102円台へ、ドルはほぼ全面安。ポンドは戻り鈍くロックダウン警戒の動き=東京為替概況
ドル円は午後に入ってじりじりと値を落とし102円台を再び付ける動きを見せた。昨日102円70銭台まで値を落とし、パンデミックでの振幅後の最安値を付けたドル円は、米株の下落などを受けたリスク選好の後退もあってドル買いが広がり103円台を回復。NY市場で103円20銭台を付けた後103円10銭台を中心としたもみ合いとなって東京朝を迎えた。東京市場でも午前中は103円10銭台を中心とした推移が続いたが、その後ドル売り円買いの動きが優勢に。
昨日大きく値を落とした米株について、時間外先物での買い戻しが見られたことでリスク警戒の動きが一服。ドル売りの動きが広がった。NY市場で1.2310台から1.2240台までユーロ売りドル買いが進んだユーロドルが1.2270台での推移に。昨日0.7740近辺から0.7642までと対ドルでほぼ100ポイントの下げを見せた豪ドルが0.77台を回復するなど、ドルは全面安基調となった。
ここ数日一日当たりの感染者数が5万人を超えるなど、新型コロナウイルスの変異種問題もあって感染拡大が深刻な英国。昨日イングランド全域でのロックダウンが宣言されたこともあり、ユーロドルなど以上にポンド売りドル買いの動きが強まった後を受けての東京市場では、ドル全面安基調の中でじりじりと上昇も戻りがかなり鈍く、ロックダウンに対する警戒感が見られる展開。1.37台から1.3540台まで値を通したポンドドルは1.36手前までの買いにとどまっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。