ドル円は105円割れ、株安受けてリスク回避の円高が進行=東京為替前場概況
東京外為市場中盤、円高が全面的に進んでおり、ドル円は105円を割り込んだ。東京株式市場は新興市場を含めて多くの銘柄が下落しており、NYダウ先物も時間外取引で下げ幅を拡大。新型コロナウイルスの世界的な感染再拡大に加え、トランプ米政権が中国軍との関係を理由に中国の一部企業への投資を禁止すると発表したことも嫌気され、リスク回避の様相が強まっている。
ユーロドルが午前10時ごろから弱含んでいる。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでもあるビルロワドガロー仏中銀総裁が、低インフレと経済活動の低迷を踏まえて、12月に金融緩和を再調整すると現地メディアで述べたことがユーロ売りにつながっているもよう。
ポンドドルは上値が重く、一時は1.3110ドル付近まで弱含んだ。英首相の上級顧問であるドミニク・カミングス氏が年末までに退任するもようと報じられている。前日には広報責任者の辞任が伝えられており、ジョンソン政権内の混乱が警戒されているようだ。
日経平均株価は9営業日ぶりに反落。前引けでは前営業日比274.96円安の2万5245.92円となった。
午前11時35分現在では、ドル円は1ドル=104.89円、ユーロドルは1ユーロ=1.1804ドル、ユーロ円は1ユーロ=123.81円、ポンド円は1ポンド=137.58円、豪ドル円は1豪ドル=75.78円、NZドル円は1NZドル=71.59円、スイス円は1スイスフラン=114.68円、カナダ円は1カナダドル=79.73円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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