ドル円105円台後半、ドル売りに調整も上値は重く=ロンドン為替概況
ドル円105円台後半、ドル売りに調整も上値は重く=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、前日の海外市場でみられたドル安の動きに調整が入った。ドル円は105.80近辺へと反発。ただ、取引中盤にかけてはふたたび105.50台へと押し戻されており、ドル売り圧力は根強い印象。ユーロドルは東京市場からの上昇を受けて、ロンドン朝方には1.1900レベルまで買われた。その後は1.1880割れ水準まで反落する場面があったが、再び1.1890台へと上昇。ポンドドルが堅調。1.28台半ばでやや振幅したあとは買いが優勢となり、1.29近辺の攻防戦を経て1.2925近辺まで高値を伸ばした。いずれも明日の米FOMCを控えてドル売り圧力がみられる格好だった。ポンドにとっては国内市場法案の審議が行われるなど不透明感は高い。また、この日発表された英雇用統計でも失業率が再び上昇しており、目立ったポンド買い材料は見当たらなかった。ユーロドルにはオプション関連のレンジ取引注文の観測もあったが、底堅い動きを堅持している。原油が上昇、欧州株や米株先物が堅調に推移などリスク動向は良好。ユーロ円が125円台後半で停滞気味となってるが、ポンド円や豪ドル円は堅調に推移している。
ドル円は105円台後半での取引。東京市場では105.60-70レベルに膠着したが、ロンドン勢は買いから入り、105.81レベルまで高値を伸ばした。しかし、ドル売り圧力は根強く、105.50付近に本日の安値を広げている。欧州株や米株先物は堅調に推移しているが、リスク選好の円売りの動きはドル売りに押され気味となっている。
ユーロドルは1.19近辺での取引。東京市場では1.1860近辺を安値に午後には1.1900レベルまで高値を伸ばした。その後、ロンドン市場では売りが先行したが1.1880割れ水準で下げ止まると、再び1.19近辺へと買われている。ユーロ円は東京市場で125円台前半から後半へと買われたあと、ロンドン市場では125.50台から125.70台で推移している。一時高値を125.77レベルまで伸ばしたが、上値は重かった。9月独ZEW景況感指数は77.4と予想以上の伸びを示したが、独ZEWからは「ブレグジット協議の行き詰まり、新型コロナ感染拡大などが上昇ムードを抑制」と慎重なコメントだった。
ポンドドルは1.29台前半での取引。東京市場での上昇の流れが継続し、ロンドン市場では1.29台乗せから1.2925近辺まで高値を伸ばしている。ポンド円は135円台後半から136.40台まで上昇し、高止まりしている。ポンドは対ユーロでも堅調。ただ、いずれも前日の値動きを戻す程度にとどまっており、積極的なポンド買い材料は見当たらなかった。ポンドにとっては国内市場法案の審議が行われるなど不透明感は高い。また、この日発表された英雇用統計でも失業率が再び上昇した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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