株安など受けたリスク警戒感広がる=東京為替概況
ドル円はアップル社が新型コロナウイルスの影響で1-3月期の売り上げについてガイダンスに届かない見通しを示すなど、慎重な姿勢を見せたことを受けてリスク警戒感が拡大。昨日の海外市場で109円96銭まで上昇も110円を付けきれずにもみ合っていたドル円は、リスク警戒での円買いが主導する形で109円66銭まで値を落とす展開となった。
ドル円を除くとドルはしっかりの動きでユーロドルが1.0830台から1.0823まで、豪ドルが0.6710台から0.6680台までとドル高の動き。米10年債利回りが1.55%を割り込むなど米長期金利の低下が見られドル売りにつながったが、それ以上にリスク警戒の動きからのクロス円の売りなどが優勢に。
豪中銀議事録は当初ヘッドラインで追加利下げを検討と出たことで売りが出る場面も、現状で金利は十分に低い、メリットとデメリットのバランスが重要など、中身はこれまでの主張を踏襲するものであったことから、瞬間的な動きは限定的に。もっとも新型コロナウイルス警戒での売りは継続で頭の重い展開に。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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