【本日の見通し】ドル円はドル買い円買いが交錯
【本日の見通し】ドル円はドル買い円買いが交錯
先週末の海外市場でドル円は一時156円台まで下げたが、157円台半ばに戻して引けている。木曜日引け後のアマゾンとインテルの決算を受けた株安がドル売りを誘ったとみられる。インテル株が28.6%安で引けるなど、ハイテク株が大幅安となっていた。週末は中東情勢への警戒感が広がる動きとなった。イラン側の機雷でタンカー2隻が爆発炎上と報道があったことや、トランプ大統領が中間選挙後のイラン攻撃に言及したことなどが背景にある。リスク回避姿勢からドル買い・円買いが交錯し、クロス円の軟調さが目立っている。
この後は中東情勢に加え、今週目白押しの主要イベントを控えて神経質な展開となりそう。明日は豪中銀政策金利発表と米国の中間選挙、木曜日は英中銀金融政策会合、金曜日は米雇用統計が控える。さらに今晩の米ISM製造業景気指数をはじめ、重要指標の発表も相次ぐ。
中東情勢への警戒もあり、ドル円は不安定な動きが続くとみている。米中間選挙は下院で民主党の勝利がほぼ確定的、上院も民主党がかなり優勢(世論調査で民主党がややリードしている5つの州のうち3つで共和党が逆転勝利しないと民主党が勝ち)という構図。ある程度は織り込みが進んでいるとみられ、為替への直接的な影響は限定的に留まりそうだ。
金曜日の米雇用統計は前回から伸びがやや強まる見込み。予想は直近3カ月平均前後となっており、市場予想並みであれば米雇用市場の底堅さを示すものとの認識が強まりそう。
これら重要イベントを前に、一方向への行き過ぎた動きには警戒感が出やすい。荒い値動きを交えつつも、目先は直近レンジ内での推移に留まる公算が大きい。
ユーロドルはやや上値の重い推移を見込む。10月30日に格付け大手フィッチはフランスの格付け見通しをネガティブに引き下げた。フィッチの定例見直しは8月に終わっており、今回は臨時審査だったことから、財政への厳しさが改めて意識され上値を抑える材料となりそうだ。中東情勢を意識したドル買いも重石となり、下値の節目となる1.1100ドルをトライする機会を窺う展開が見込まれる。
対円でもユーロは重くなりそう。リスク警戒の円買いもあり、ユーロ円は175.00円割れが視野に入りつつある。
ポンドドルは木曜日の英中銀金融政策会合(MPC)待ちの様相。今回は四半期金融報告が発表され、総裁会見が行われるスーパーサーズデーにあたる。利上げが織り込まれていることや、今後も引き締め姿勢を維持する可能性が高いことから、ユーロに比べて対ドル・対円ともに買いが入りやすい地合いにある。ただ、足元では地政学リスクに伴うドル買い・円買いが入るため、短期的な上値は重くなる可能性がある。ポンドドルは1.33台後半を中心とした推移、ポンド円は211円台前半が重くなる展開を想定している。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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