【これからの見通し】米雇用統計待ち、9月米利上げ観測を高めるかどうかをチェック
【これからの見通し】米雇用統計待ち、9月米利上げ観測を高めるかどうかをチェック
週末の注目イベントは7月米雇用統計発表となる。来週の米CPI発表とともに、9月の米利上げ観測に大きな影響を与える材料として注目されている。市場予想は非農業部門雇用者数が8.0万人増と、前回の予想外の低水準だった5.7万人増から回復する見込み。失業率は4.2%と前回並み予想も、労働参加率は61.6%と前回の61.5%から0.1%ポイント上昇する見込みとなっている。インフレに影響を及ぼす賃金に関しては、平均時給が前月比+0.3%、前年比+3.5%といずれも前回と同水準の予想になっている。
ウォーシュFRB議長になってからは、フォワードガイダンスを出さない、自身の金利予測も出さない、といった姿勢に変化している。おのずと、市場における利上げ観測・織り込みなどが重要視される傾向となってきている。今回の米雇用統計結果を受けた市場の9月米利上げ観測の反応をチェックすることが重要になりそうだ。
ただ、結果が市場予想からそれほど乖離しなかった場合は、来週の米CPIに市場の関心が移動することとなり、週末らしい静かな取引に終始する可能性も指摘されよう。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記の米雇用統計の他にメキシコ消費者物価指数(CPI)(7月)、カナダ雇用統計(7月)、カナダIvey購買部協会指数(7月)などが予定されている。カナダ雇用統計は、雇用者数増加が2.0万人と前回の1.82万人から小幅増となる見込み。失業率は6.5%と同水準が見込まれている。雇用者数の増加が予想から乖離しない場合は、非正規雇用よりも正規雇用の増加の大きさに市場反応がみられることが多い。
発言イベント関連の予定はバーキン・リッチモンド連銀総裁が全米企業エコノミスト協会(NABE)会議に出席する程度で、夏休みシーズンらしくイベントは少ない。
ただし、市場は中東情勢の新たな展開や、円安が進んだ場合の介入警戒感など依然として敏感に反応しやすい面がある点は留意しておきたい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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