ドル高と円安が併存、ドル円159円台後半 円安けん制発言には動じず=ロンドン為替概況
ドル高と円安が併存、ドル円159円台後半 円安けん制発言には動じず=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いと円売りが併存している。中東情勢の混迷を背景とした有事のドル買いに加え、原油高による日本の交易条件悪化が円安方向への傾斜を促し、ドル円は159.78近辺まで本日の高値を更新した。片山財務相がブルームバーグのイベントで円安をけん制する発言を行ったものの、市場の反応は限定的で、ドル円は10銭程度の小幅な下押しにとどまり、円買い戻しの勢いは広がらなかった。ユーロドルは揉み合いを下放れて安値を1.1680付近に広げている。ポンドドルは1.34台後半での取引と、下げは限定的。4月PMI速報値で英国が予想外の改善を示す一方、ユーロ圏は総合指数が50割れと低調だった。ユーロ売り・ポンド買いの動きが加わっている。欧州株は高安まちまちで、前日に最高値を更新した米ナスダック指数の先物も調整売りに押されている。市場は中東関連のヘッドラインに神経をすり減らしつつも、原油高を通じたインフレ圧力を意識する展開になっている。
ドル円は159円台後半での取引。東京市場では中東関連の報道に159.70付近まで買われるも、すぐに159.30付近まで反落した。イランで爆発音との一報も、すぐに否定されたことに敏感に反応していた。その後は上昇の流れが継続している。ロンドン午前には高値を159.78付近まで更新。NY原油の底堅い動きが下支えとなっているようだ。片山財務相がブルームバーグのイベントで、「米国と日本は24時間態勢で為替市場巡り連携している、為替介入についてわれわれに裁量がある、外国為替市場で、米国と緊密に連携」などと円安けん制発言を行ったが、円買い方向への反応は限定的だった。
ユーロドルは1.16台後半での取引。東京午前の1.1714付近を高値に1.17台割れ水準までの揉み合いとなった後、ロンドン時間には売りに押されている。足元では安値を1.1680付近に広げている。ユーロ円は東京午後の186.60付近からロンドン朝方には186.97付近まで買われた。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに反落し、足元では安値を186.55付近に広げている。対ポンドではロンドン時間に売りが強まっている。英欧の4月PMI速報値に強弱感が分かれたことがユーロ売りの背景。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京午前に1.3479から1.3510のレンジで激しく振幅したあとは、そのレンジ内にとどまっている。ポンド円は東京昼過ぎの215.08付近を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を215.74付近に伸ばした。しかし、買いは続かず215.40付近と前日NY終値近辺に押し戻されている。ユーロポンドは下落。0.8679から0.8656までユーロ売り・ポンド買いが進行した。4月PMI速報値でユーロ圏が総合で50割れとなったのに対し、英国は予想外の改善となったことに反応している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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