中東緩和期待と日銀報道が交錯、ユーロ円は最高値更新=ロンドン為替概況
中東緩和期待と日銀報道が交錯、ユーロ円は最高値更新=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、全般的にドルが軟調に推移している。ロイター通信が「米国とイランの交渉団が今週後半、和平協議のためイスラマバードを再訪する」と報じたことが中東和平への期待を広げた。これが有事ドル買いの巻き戻しを誘った。NY原油先物は一時95ドル台に下落。米10年債利回りは4.26%台まで低下した。ドル指数が200日移動平均線を下回るなど、テクニカル面でもドル安圧力が強まっている。足元では、ユーロドルは1.1800付近、ポンドドルは1.3570付近へと水準を上げている。ユーロドルの上昇とともにユーロ円も買われ、187.53付近と東京朝方の過去最高値に並んだ。ただ、その後はドル円の下げもあって上げ一服となった。ポンド円は一時215.50付近へと本日の高値を更新。ロンドン序盤の欧州通貨買い・ドル売りの動きが効いた格好。ドル円相場は「日銀が中東情勢に起因した原油高を受け、経済・物価見通しの大幅な引き上げを検討している」との関係者発言が円買い圧力として加わっている。足元では158.80付近へと軟化している。このあと日本時間午後9時30分には3月米生産者物価指数が発表される。市場では前年比が前回の+3.4%から+4.6%へとインフレが加速することが見込まれている。ここまでのドル安進行が一段落するのかどうかをチェックしたいところだ。
ドル円は158円台後半での取引。この日はほぼ一貫して売られている。東京早朝の159.46付近を高値に上値を抑えられ、ロンドン市場では安値を158.70台へと広げてきている。ロンドン時間には、日銀が中東情勢に起因した原油高を受け、経済・物価見通しの大幅な引き上げを検討している」との関係者発言が報じられており、ドル売りの流れとともに円買い圧力となった。
ユーロドルは1.18付近での取引。東京早朝の1.1755付近を安値に東京市場では1.1770近辺までのレンジで推移した。ロンドン朝方にはロイター通信が「米国とイランの交渉団が今週後半、和平協議のためイスラマバードを再訪する」と報じたことが中東和平への期待を広げた。ドル売りが強まり、足元では1.1800付近へと高値を伸ばしてきている。ユーロ円は下に往って来い。東京早朝に187.53付近と前日付けた過去最高値をわずかに更新。その後は円買い圧力に押されてロンドン朝方には187.09付近まで下落。しかし、ユーロドルの上伸とともに再び187.53付近まで買われた。足元では187円台前半に落ち着いている。対ポンドではユーロはやや売られている。
ポンドドルは1.35台後半での取引。東京早朝の1.3500付近を安値に、1.3520付近までの揉み合いが続いたあと、ロンドン朝方に中東和平期待が広がると買いが強まっている。足元では1.3570台へと高値を伸ばしている。ポンド円はユーロ円と同様に振幅。東京市場で215.30台から214.90付近まで売られたあとは、買いに転じている。ロンドン序盤には高値を215.50付近まで伸ばした。ユーロポンドは0.8695から0.8714までのレンジでややポンド買い優勢に推移している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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