ユーロとポンドが対照的な動き、あすの両中銀のスタンス差を示す=ロンドン為替
ユーロとポンドが対照的な動き、あすの両中銀のスタンス差を示す=ロンドン為替
本日の欧州時間は英インフレの伸び鈍化がポンド急落につながったことで特徴付けられる。その一方で、独Ifo景況感指数の弱含み(88.0→87.6)やユーロ圏消費者物価指数確報値下方改定(前年比+2.2%→+2.1%)などにはユーロ売り反応はほとんどみられず。
あすのECB理事会では政策金利据え置きが市場コンセンサスとなっている。少々の指標のブレには据え置き方針を変えない姿勢が示されており、市場も本日の独欧指標結果はその許容範囲内での動きとみているようだ。
一方で、英中銀についても市場は25bp利下げを織り込んでいる。ただ、前回の据え置き決定が5対4だったように、メンバー間の見方は分かれている。今回も利下げ決定が5対4になることが予想されており、僅差の決定となりそうだ。投票結果がブレるようだと、本日の英CPI結果と同様に敏感な反応となる可能性も想定しておきたい。
EUR/USD 1.1715 GBP/USD 1.3323 EUR/GBP 0.8793
執筆者 : MINKABU PRESS
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