ユーロ圏の成長見通し、英国よりも明るいとの指摘=NY為替
ユーロドルは緩やかな買戻しの流れが続いており、本日は1.16ドル台半ばまで一時上昇。100日線が1.1645ドル付近に来ており、顔合わせしたものの、いまのところ上値は抑えられている。1.16ドル台半ばの水準は上値抵抗も強く、その水準を回復できれば、ダブルボトムも形成される状況。一方、ユーロ円は円高の動きから戻り売りが強まっており、一時180円台前半まで下落。日銀の早期利上げ期待が高まっており、利益確定売りが出ている。ただ、下押す動きまでは見られていない。目先は本日179円台半ばに来ている21日線を試しに行くか注目される。
ストラテジストは、ユーロ圏の成長見通しは英国よりも明るいように見えると指摘している。ECBはインフレを目標水準まで低下させることに成功した一方、英国ではインフレが根強く残っているためだという。
英国のインフレは当面、英中銀の目標である2%を上回ることが予想され、これにより金融政策と財政政策の引き締めが続く可能性があるという。また、「EU各国は責任ある歳出によって成長を押し上げようとしている一方、英国は自ら課した厳格な財政規律と根強い高インフレに対処しなければならない状況だ」とも述べた。
EUR/USD 1.1624 EUR/JPY 180.53 EUR/GBP 0.8786
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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